■ホンダのパワーユニットはメルセデスに対抗できるか?

──16年はチーム内の混乱が目立ったようだが、レギュレーションが大きく変わる17年は期待できる?

A氏「パワーユニットに関しては現状で出来ることは最大限トライしていると思うし、問題ないだろう。それよりも、マクラーレンのシャシーの出来にかかっているだろうね。チーム内で権力闘争をしている場合ではない」

──ホンダとしてはトークン制度が廃止されるのため、PUの性能でメルセデスに追いつくチャンスになる。

A氏「技術的には負けてないだろうし、追いつくことは可能だろうね。ただ、マクラーレンにエンジン供給をして勝つだけでは、単なる第2期の二番煎じだという意見もある。実際に、ホンダ内部でも復帰したルノーのようにフルコンストラクターで参戦すべきという声もあるんだが、マクラーレンに供給しなければならない理由があったそうだ」

C氏「それは、過去の栄光を再現せよという声が社内的に大きかったということ?」

A氏「そのようだ。ジャーナリストは、ホンダがマクラーレンに対していろいろと譲歩していることは知っているんだ。それを聞くと情けない気分になる。金銭面も含め、詳しく言うべきではないがね」

マクラーレン・ホンダMP4-31
マクラーレン・ホンダMP4-31

B氏「私の考えでは、パワーユニット単体としてホンダがライバルに追いつくことは簡単じゃないと思っている。トークン制度は廃止されたけど、それ以外のルールは同じ。ということはメルセデスがここまで築いてきたアドバンテージもそのまま生きるということ。それに勝つためには、メルセデスと同じ技術じゃダメだ。ホンダだけが未導入の、TJI(タービュラントジェットイグニション)システムを17年に投入しただけでは勝てない。そもそもだけど、エンジン単体のパワーにおいて、第3期F1活動でもホンダがメルセデスに勝っていた時期はなかったという現実を認めなければ未来はない。シャシーの悪口は、少なくとも、ルノーとフェラーリに勝ってからにしてもらいたいよ」

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