■評価 5/10:予選の速さを決勝につなげられなかったアルボン
アレクサンダー・アルボン(ウイリアムズ)は予選で自分より速いマシン3台を破って16番手につけた。予選の仕事は見事だったものの、決勝では11周目にミスをしてポジションを落とし、22周目にはコースオフをしてタイヤがパンク、その後、マシンの不調によりリタイアした。
■評価 4/10:ラティフィとストロール、セーフティカー先導中にバリアにヒット
ニコラス・ラティフィ(ウイリアムズ)、ランス・ストロール(アストンマーティン)、周冠宇(アルファロメオ)は週末を通して低調だった。ラティフィは、予選は遅く、決勝ではセーフティカー出動中にバリアにヒットした。レースを続行できたラティフィは、スリックタイヤに交換してコースに復帰したサインツの前を走り続け、サインツの勝利の可能性を奪った。
ストロールは週末を通してベッテルより大幅に遅く、決勝ではセーフティカー先導中にバリアにヒットし、14位フィニッシュにとどまった。周冠宇はモナコのコースに手こずっていた上に、チームの戦略のせいで予選最下位となった。レースの間ずっとトラフィックに引っかかった状態で走り、11周目には死に物狂いでターン11でアルボンに仕掛けたが失敗。これに動揺したか、周はその後は慎重に、その分、遅いペースでレースを走り切った。
■評価 3/10:シューマッハーとリカルドの将来に暗雲
ミック・シューマッハー(ハース)とダニエル・リカルド(マクラーレン)は悲惨な週末を過ごした。それぞれのチームは2023年に彼らを走らせない可能性が高いといわれているが、モナコの週末はその理由を説明するような展開になった。
シューマッハーは予選は15番手とまずまずの結果だったが、決勝25周目にスイミングプールで激しいクラッシュを演じ、赤旗の原因を作った。シューマッハーはこのクラッシュでまたもやマシンを大破させた。
リカルドはFP2に同じ場所でコースオフ。その後、調子を上げていくことができなかった。予選はQ2で敗退。レースを通して速さがなく、13位でフィニッシュした。6位で9ポイントを獲得したチームメイトのノリスから45秒遅れだった。
■全ドライバー評価/F1第7戦モナコGP(10段階)
評価 10/10
シャルル・ルクレール:予選1番手/決勝4位
セルジオ・ペレス:予選3番手/決勝1位
評価 9/10
ジョージ・ラッセル:予選6番手/決勝5位
ランド・ノリス:予選5番手/決勝6位
評価 8/10
カルロス・サインツ:予選2番手/決勝2位
セバスチャン・ベッテル:予選9番手/決勝10位
バルテリ・ボッタス:予選12番手/決勝9位
評価 7/10
マックス・フェルスタッペン:予選4番手/決勝3位
フェルナンド・アロンソ:予選7番手/決勝7位
エステバン・オコン:予選10番手/決勝12位
評価 6/10
ルイス・ハミルトン:予選8番手/決勝8位
ピエール・ガスリー:予選17番手/決勝11位
ケビン・マグヌッセン:予選13番手/決勝リタイア
角田裕毅:予選11番手/決勝17位
評価 5/10
アレクサンダー・アルボン:予選16番手/決勝リタイア
評価 4/10
ニコラス・ラティフィ:予選19番手/決勝15位
ランス・ストロール:予選18番手/決勝14位
周冠宇:予選20番手/決勝16位
評価 3/10
ミック・シューマッハー:予選15番手/決勝リタイア
ダニエル・リカルド:予選14番手/決勝13位