投稿日: 2016.04.06 14:41
更新日: 2016.04.06 14:42
更新日: 2016.04.06 14:42
GP topic:ザウバー危機が深刻化、モニシャ無断欠席でアルファロメオへの売却説も
Text : Masahiro Owari
F1第2戦バーレーンGPを終えて、ザウバーの経営危機をめぐる噂が騒がしくなっている。
「マシンに何らかの問題があることは明らかだ。この件については、これから詳しく調べなければならないだろう。ベストは尽くしたけど、マシンに苦しめられて、この結果が精一杯だった」
これはバーレーンGP決勝を14位で終えたフェリペ・ナッセの公式コメントだ。チーム公認のコメントですら、これだけ厳しい表現だったということは本人の口から出た言葉は、もっと過激なものだ。実際レース後にナッセを取材したブラジル人ジャーナリストによれば、現在ナッセのチーム批判は最高潮に達しているという。単にマシンの戦闘力不足という問題ではない。資金繰りに翻弄されて、まともにマシンを開発していないことへの苛立ちである。
ザウバーの経営が現在、困窮していることは周知の事実。バーレーンGPには、チーム代表のモニシャ・カルテンボーンの姿がなかった。チーム代表がグランプリを欠席すること自体は珍しいことではない。しかし今回カルテンボーンは金曜日のFIA会見の出席者としてリストアップされていたが、当然そちらも欠席している(なお、ピレリのモータースポーツディレクター、ポール・ヘンベリーも理由は不明だが欠席)。
F1では公式会見についてのレギュレーションも定められており、無断での遅刻や欠席には罰則が与えられる。しかし、FIAはカルテンボーンの欠席に対して、理由を聞いた上で、処分はなしと判断した。つまり欠席には、よほどの事情があったと想像できる。おそらく、チームの存続を賭けた瀬戸際の戦いだ。
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