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F1 ニュース

投稿日: 2022.11.18 06:47
更新日: 2022.11.18 07:04

【全ドライバー独自採点/F1第21戦】最速ハミルトンと夢のシナリオを実現したラッセル。フェルスタッペンの子供じみた態度

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F1 | 【全ドライバー独自採点/F1第21戦】最速ハミルトンと夢のシナリオを実現したラッセル。フェルスタッペンの子供じみた態度

■評価 8/10:悪い部分が出てしまったフェルスタッペン

マックス・フェルスタッペン(レッドブル):予選2番手/スプリント4番手/決勝6位
フェルナンド・アロンソ(アルピーヌ):予選7番手/スプリント18番手/決勝5位

 マックス・フェルスタッペン(レッドブル)は、メルボルン以来初めて、マシンの優位性なく戦わなければならず、そうした状況のなかで、かつての悪い部分が戻ってきてしまった。予選では、ミスをしてポールに届かず。スプリントでは、早い段階でタイヤを傷めてしまい、4番手まで落ちた。その過程でのサインツとのバトルでは、正確な見極めができずにフロントウイングのエンドプレートを壊してしまった。日曜にはハミルトンとの間で、明らかにフェルスタッペン側の落ち度で接触が起き、そのせいでふたりともポジションを落とすことになった。その後のフェルスタッペンは目覚ましい追い上げを見せたが、最後にセルジオ・ペレスにポジションを返すことを拒否するという子供じみた行動に出た。あまりにもチームメイトへの敬意を欠いた言動だ。

 フェルナンド・アロンソ(アルピーヌ)がスプリントでチームメイトのマシンに衝突し、アルピーヌから貴重なポイントを奪ったことはよくなかった。だが日曜決勝で、彼は失ったものを補って余りある結果を出した。アグレッシブな3回ストップでポジションを上げていき、最終スティントでは純粋なペースでレッドブル2台に勝ったのだ。

2022年F1第21戦ブラジルGP マックス・フェルスタッペン(レッドブル)
2022年F1第21戦ブラジルGP マックス・フェルスタッペン(レッドブル)

■評価 7/10:チームメイトからひどい仕打ちを受けたペレス

セルジオ・ペレス(レッドブル):予選9番手/スプリント5番手/決勝7位
シャルル・ルクレール(フェラーリ):予選10番手/スプリント6番手/決勝4位
バルテリ・ボッタス(アルファロメオ):予選18番手/スプリント14番手/決勝9位
セバスチャン・ベッテル(アストンマーティン):予選13番手/スプリント9番手/決勝11位
エステバン・オコン(アルピーヌ):予選6番手/スプリント17番手/決勝8位

 インテルラゴスで苦しんだひとりがセルジオ・ペレス(レッドブル)だった。FP1では最速だったが、その後、状況が悪化していった。予選Q3ではシャルル・ルクレールに抑えられたまま対処できず、本来のタイムを出せずに終わった。決勝ではファーストスティントはまずまずで、ラッセルについていけたが、終盤にタイヤの関係でどんどんポジションを落としていった。それにしてもチームメイトからああいう仕打ちを受けたのは気の毒だった。2021年アブダビでペレスがフェルスタッペンのためにどれだけのことをして助けたかを考えると、今回こんな扱いをされるのは不公平というものだ。

 シャルル・ルクレール(フェラーリ)は、予選Q3で誤ったタイヤを装着したことから、状況が悪化していった。これについては、自分の責任も認めるべきだ。サインツはチームの決定に抵抗して、自分の判断を通したのだから。スプリントでは、あまりリスクを冒したくなかったということで、ペースがそれほどよくなかった。しかし、日曜決勝では、ランド・ノリスに突き飛ばされた後、素晴らしい挽回を見せた。ステアリングが曲がっていたにもかかわらず、フェルスタッペンと、チャンピオンシップ2位争いのライバルであるペレスの前に出たのだ。これでルクレールとペレスは同点、勝利数でルクレールが上に立った。

 判断ミスによって、バルテリ・ボッタス(アルファロメオ)はスプリントのグリッド順位を下げる結果になった。Q1終盤にインターミディエイトの2セット目を装着すると主張したのはボッタスだった。それによって、5番目に速いマシンに乗りながら、ボッタスはQ1で敗退することになった。スプリントでは最悪のスタートで最後尾まで落ちたが、そこからポジションを上げていき、日曜にはペースを発揮し、ライバルたちよりうまくタイヤを持たせて、結果を出した。終盤のセーフティカー出動で少なくともふたつはポジションを落としたものの、それでもアストンマーティン勢に勝てたのはよかった。

 今回の決勝でボッタスの最大のライバルだったのは、セバスチャン・ベッテル(アストンマーティン)だった。ベッテルはスプリントでは中団勢のなかで最強に見えた。しかし日曜決勝では通常ほどタイヤがうまく機能せず、さらに悪いことに、後半のセーフティカーによってチャンスを失い、よりフレッシュなタイヤを履いたチームメイトを前に出さなければならなかった。そしてそのポジションは返されなかった……。

 エステバン・オコン(アルピーヌ)が、難しいコンディションでの予選でアロンソに勝ったのは見事だった。だが、スプリントのスタート直後、アロンソをターン4でコース外に押し出し、その後、アロンソからヒットされるというインシデントが起きて、ふたりのレースは台無しになった。日曜決勝に修理されたマシンで臨み、チームメイトより保守的な戦略で戦い、マクラーレンとランキング4位争いをする戦うアルピーヌのために貴重なポイントをつかんだ。

2022年F1第21戦ブラジルGP セルジオ・ペレス(レッドブル)
2022年F1第21戦ブラジルGP セルジオ・ペレス(レッドブル)


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