1997年のワールドチャンピオン、ジャック・ビルヌーブが、F1ドライバーは自分たちの仕事ではないルールの決定には干渉せず、「黙っている」べきだと語った。

 先日、グランプリ・ドライバーズ・アソシエーション(GPDA)が発表した公開書簡で、ドライバーたちは全員の総意としてF1の統治機構の変革を求めた。また、彼らは新たに導入されたノックアウト方式の予選にも批判の声を上げ、紆余曲折の末に予選は2015年までのシステムに戻されることが決まっている。

 だがビルヌーブは、ドライバーは本来の仕事に専念すべきであり、どんなルールであろうとF1の首脳陣が決めたことであれば、それに従って競い合わねばならないと考えているようだ。

「あんなやり方でドライバーたちが不平を言っても、F1にとって何の利益にもならない。そもそも彼らには関係のないことだ」と、彼は語った。

「彼らは黙っているべきなんだ。テレビで見るF1が面白いかどうかは、彼らが気にすることじゃない。自分たちの本来の仕事をしていればいいんだよ」

「ひとつの学級に、しっかりとした判断のできる生徒が何人いた? それほど多くはなかったはずだ。20人のドライバーがいるなら、せいぜい2人くらいを代表に立てて、残りの連中は黙っているべきだね。そもそも、どうして彼らに権限を与えようなんて思うのかがわからないよ」

 また彼は、レースを見応えのあるものにしようと絶えずルールを変えるのをやめて、どのスポーツもそうであるように、いつでもエキサイティングとは限らないことを認める必要があると考えている。
「やたらとルールを変えるのはやめるべきだ。テニスにしてもサッカーにしても、伝統のある立派なスポーツでは100年前から基本的なルールは変わっていない。そして、退屈な試合を見せられたとしても、観客がルールを変えろと騒ぐことはない」

 予選が旧方式に戻されたことについて、ビルヌーブはひとまず「いいんじゃないかな」と評しているが、2017年に向けて代替案を検討するとの方針は変わっていない。彼の考えによれば、重要なのはルールをあまり複雑なものにせず、面白さのレベルに多少の波があっても受け入れることだという。

「昔の(予選の)シングルカーアタックなんかは、すごく良かったと思うけどね。とにかく伝統的で普通のやり方が必要だ。すばらしい予選セッションが見られる日もあれば、退屈な予選になる日もあるだろうが、スポーツとはそういうものなんだ」

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