ホーナーは、あのデバイスによって確かにパフォーマンスのゲインはあるものの、クルマが美しく見えるようにすることも、考慮すべき重要なファクターのひとつだと考えている。
「うちのチームの空力エンジニアにたずねれば、彼らもあれは残したいと言うだろう。クルマは以前よりアグレッシブでチャレンジングに見えるようになった。だからこそ、スタイルの美しさを無視するのは間違っていると思う」と主張。
「残念なことに、これがルールの解釈の結果だ。けれども、早い段階で対処することも可能だったんだ」
いっぽう、レッドブルのサスペンションシステムについては、チームとしてFIAにも相談しており、レギュレーションの範囲内にあるはずだと、ホーナーは語っている。
16年の暮れににフェラーリがルールの明確化を求めて以来、チームの間では、巧妙な油圧サスペンションシステムの合法性について再検討すべきとの議論が生じている。これについては、レースディレクターのチャーリー・ホワイティングが技術指令書を発行するものと予想されている。
「FIAは私たちのルールの解釈に納得したようだった」と、ホーナーは言う。
「納得できない人がいるなら、その人には抗議を提出する権利がある。私たちとしては、管轄機関から受けたアドバイスに従って進むしかない。これまでのところ、私たちがもらったフィードバックは、どれも『問題なし』というものだった」