【F1コラム：利権と闘争】アメリカしか見ていないF1は、かつての危機を忘れたか

　autosport web／F1速報公式サイトで長年連載してきた「ホンダF1甘口コラム」「ホンダF1辛口コラム」の「辛口」パートの執筆者ニック・リチャーズ氏が記す、F1の政治問題をテーマにするコラム。独自のシニカルな視点で時事に切り込む。

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　我々年寄りは、頻繁にF1の現場に行くことはできないが、イギリスGPにはほぼ毎年訪れている。大きく変わりつつあるF1を現地で目撃するために、シルバーストン行きの準備を進めているところだ。すでに分かっているのは、今年のイギリスGPでは、ルイス・ハミルトンが後援し、ブラッド・ピットが主演する映画の撮影が行われるということだ。ドメニカリCEOはチームに　この映画の制作陣は『Drive to Survive／Formula 1: 栄光のグランプリ』のクルーよりもより深い部分まで切り込んで作業をすると伝えており、それを不満に思っている人々もいると聞いている。