「気候変動や公害が注目されているなかで、我々も関与していくべきだという責任を感じている。1回のF1レースが生み出す汚染は、パリからニューヨークへの1回のフライトより少ないことは事実だが、我々は手本になるべきだ。手本になるために、不必要な汚染を生み出すことを自分たちで許容してはならない。それは誤った印象を与えることになる」

■将来的には水素エンジンの可能性も
モーターレースの行く末について話すなかで、トッドは水素エンジンの可能性にも触れている。
「水素こそが将来使われる技術だと確信している。ラリーでは5年以内に、ドライバーのいないゼロカーが走るかもしれない。モータースポーツは変化しているし、今後も変化し続ける。しかし我々は、最高の構成要素を保持していかなくてはならない」
「繰り返すが、これは我々が責任を負うべきもののひとつだ。来年に何をやるかではなく、F1が2021年や2030年にどうあるべきなのか、ラリーや耐久レースはどうあるべきかということを決断する」
「モータースポーツの心は変わらないが、社会の進化を考慮しなければならない」