南米大陸において“もっとも技術力の高い”FFツーリングカー選手権と称するTC2000の第3戦が、5月17~19日にアウトドローモ・サン・ニコラスで開催され、シリーズ3冠王者リオネル・ペーニャ(ルノー・フルーエンスGT)を父に持つ若干20歳の新鋭ティアゴが、予選ポールポジションを獲得した父を差し置きシリーズ初優勝からの連勝を達成。ルーキーを対象とした中南米カップ登録ながら、歴代TC2000ウイナーの歴史に名を連ねる活躍を演じてみせた。
この5月11日に逝去した往年の名ドライバー、ファン-マリア・トラヴェルソに敬意を表し、その名を大会名に冠した2024年シーズン第3戦だが、前年度にシボレーで同地を制覇し、今季はホンダ陣営のYPFホンダRVレーシングに移籍して連覇を狙うフランコ・ヴィヴィアン(ホンダ・シビックTC2000)も「これは彼の名前が冠されている特別な大会」と、そのレースウイークを前に改めての意気込みを語った。