その金曜には選手権10位以下のルーキーを対象とした“FP0”も実施され、ここではエミリアーノ・スタン(フィアット・クロノスTC2000)が最速をマーク。しかし明けた土曜からはシリーズが誇る実力者たちの共演となり、FP1はTOYOTA GAZOO Racing YPFインフィニアのトヨタ・カローラTC2000を操るロッシが、続くFP2はYPFホンダRVレーシングの10号車をドライブするベルナルド・ラヴァー(ホンダ・シビックTC2000)が、そして予選ではルノーのペーニャが前戦に続く最速とし、アルゼンチンが輩出した最高のハコ車使い“ペチート”ことホセ・マリア・ロペスに並ぶ通算31回目のポールポジションを獲得した。

 これでラヴァーとロッシを退け、同地2年連続の予選最速としたペーニャだったが、チャンピオンシップ順位に応じたシリーズ特有のハンディキャップ・タイムペナルティ制度が適用されたグリッドは、ディレクTV OCASAレーシングから参戦する予選5番手だったティアゴ・ペーニャと、同じくルノー陣営のフィゴ・ベッソーネ(ルノー・フルーエンスGT)が並ぶフロントロウに。

 そのまま土曜現地17時20分から開始された20分+1ラップのレース1は、ロッシらとの勝負の末に3位表彰台をもぎ取ったYPFエライオン・オート・プロ・レーシングのダミアン・フィネンチ(シボレーYPFクルーズ)を尻目に、フロントロウの新鋭同士2台がマッチレースを展開。そのまま背後からのプレッシャーを凌ぎ切ったティアゴが今季昇格のTC2000で初優勝を達成し、全員がアルゼンチンを代表するトップドライバーの2世という表彰台に。ポディウムではそれぞれの父がトロフィーを授与する場面も演出された。

 これでレース2に向けても視界良好の最前列グリッドを確保した2022年の『アルゼンチン・フォーミュラ・ナシオナル』チャンピオンは、これがウルグアイ・レーシング・チームのデビュー戦となるフアン-イグナシオ・テスケ(ルノー・フルーエンスGT)との勝負を展開。ウルグアイ出身のルーキーに対し、9周目に一旦は首位を明け渡したものの、冷静な“プッシュ・トゥ・パス”の活用などでポジションを奪い返し、ホンダのベテランであるラヴァーも3位に従えての完璧な週末を締め括った。

 この活躍により、連勝のティアゴは45ポイントで選手権5位、中南米ルーキーカップでは48ポイントで4位に浮上。続くTC2000第4戦は6月8~9日にアウトドローモ・シウダード・デ・ロザリオで開催される。

レース1フロントロウの好機を活かしたティアゴ・ペーニャとフィゴ・ベッソーネ(ルノー・フルーエンスGT)
北米ダラス生まれの20歳が、最高峰昇格わずか3戦目でシリーズ初優勝を飾った
レース2で一時首位に立つなど、こちらも印象的な走りを披露したフアン-イグナシオ・テスケ(ルノー・フルーエンスGT)
3位に喰い込んだベルナルド・ラヴァー(ホンダ・シビックTC2000)だが、順当な若手台頭を感じさせる週末となった

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