総勢12台の新型BEV(バッテリーEV)ツーリングカーが集結したヨーテボリ市街地特設トラックにて、新時代の幕開けを告げたSTCCスカンジナビアン・ツーリングカー選手権開幕戦は、オープニングのFPや予選こそフォルクスワーゲンID.3やテスラ・モデル3らが先行するなか、土砂降りの雨のなかで奮起した盟主ロバート・ダールグレン(PWR・クプラ・スウェーデン/クプラ・ボーン)が電動化時代最初の勝利を獲得。
しかし歴史的な初勝利はチーム側の車両組み立てミスにより再車検不合格からの剥奪という残酷な事態となり、栄誉はジミー・エリクソン(ブリンク・モータースポーツ/テスラ・モデル3)の手に渡ることに。そんな失意の展開にもめげず、明けた日曜も豪雨ディレイのなかリベンジのときを待ったダールグレンが、そのエリクソンを撃破しての初勝利を手にしている。