ステージ3は、ピットタイミングをずらしたルーキーのダニエル・スアレツが3位で再スタートを切ると、92周目には首位浮上。ケンゼスがこれに続きトヨタ・カムリの1-2体勢に。

 ステージ3の序盤は、数周毎にアクシデントが発生する荒れた展開となった。順位も目まぐるしく入れ替わる中、2周遅れとなっていたカイル・ブッシュは2回連続の“ラッキー・ドッグ”(イエローコーション発生時の周回遅れ最上位が1周取り戻せる救済措置)を獲得し、首位と同一周回に復帰した。

 僅かなポジション取りのミスで大きく順位が入れ替わるスーパースピードウェイのレースで、3ワイドでの激しいポジション争いが繰り広げられる中、ステージ3の中盤戦はケンゼス、スアレツ、ハムリン、エリック・ジョーンズの4台がトップ10をキープ。終盤へ向けて好ポジションでの走行を続けた。

 しかし、153周目、残り8周というところで首位争いの車両が接触し、激しくクラッシュ。5位走行から中団に順位を落としていたケンゼスは、この混乱を避けきれず、惜しくもレースを終えることになってしまった。

 6台が巻き込まれたこの“ビッグ・ワン”によりレースは赤旗中断。再開後、エリック・ジョーンズが7位、ハムリンが9位で残り3周での再スタート。

 しかし再スタート直後、3ワイドでの接近戦の中で、イン側のエリック・ジョーンズが中央列の車両に接触され、スピン。その直後にいたハムリンもバランスを崩した車両に接触され、スピンを喫することに。

 エリック・ジョーンズの車両ダメージは小さかったため、ピットに戻ってすぐコースへと復帰したが、ハムリンの車両はダメージが大きく、ここで戦線離脱となった。

 レースは延長され、最後の2周の“オーバータイム”に。首位と同一周回ほぼ最後列の20位で再スタートを切ったエリック・ジョーンズが、3ワイドバトルの中でみるみるうちにポジションをアップ。この日エクスフィニティとのダブルヘッダーで、合計1000km近くを走り切った21歳のエリック・ジョーンズが、トヨタ勢最上位の9位でチェッカーを受けた。

 次戦第18戦は7月8日(土)、米国中東部ケンタッキー州スパルタのケンタッキー・スピードウェイで行われる。

ドライバー エリック・ジョーンズ:
「浮き沈みの激しい夜だった。何度も上位に立ったが何度も後方にも下がった。全てが学習と挑戦のレースだった。スピンしたときは何が起こったか分からない。イン側に誰かがいたか、誰かがインに入ってきて、不運にもスピンしてしまったのだと思う。スーパースピードウェイでのトップ10フィニッシュは満足いく結果だ。この勢いで次戦に臨みたい」

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