「今週はそもそもクルマのペースが良くなかったんです。完璧にアタックできても最終的には10番手くらいの速さしかなかったと思います」

 15番グリッドから臨んだ土曜のレース1では、いつもは得意のはずのスタートでストールを喫してしまった。路面のグリップが想像よりも高く、そのグリップにエンジントルクが負けてしまったのだ。

「路面が結構グリップしていて、もう少しだけスロットルを開けていれば良かったんですけど、それは結果論でしかないですから……。あの時点でレースは終わったも同然でした」

 ピットに押し戻されてエンジンを再始動しコースに戻ったが、すぐに青旗を振られて周回遅れに。予選後の長時間にわたるデータ分析とセッティング変更によってマシンの仕上がりは上向いていただけにもったいなかった。

「チームにも言われてペースを落として集団を前に行かせてから自分のレースを始めました。何度も譲りながらのレースでしたけど、ペース自体はトップ5くらいだったと思います。普通にレースができていればいつものARTのポジションにはいたと思うんですけどね……」

 日曜のレース2は16番グリッドからのスタートだったが、全車が隊列の中で前走車のスリップストリームを使って走っている状況の中ではなかなかオーバーテイクはできず、レースは膠着状態だった。終盤になってリヤタイヤのデグラデーションが進んだことでバトルが始まったが、松下は15周目のオールージュでクラッシュしてしまった。

2017年第FIA F2第8戦ベルギー クラッシュした松下信治のマシンパーツ

「レース2は前日よりも少しオーバーステア傾向でした。スタートはそこそこだったんですけど、完全に隊列が数珠つなぎ状態だったんで全然抜けなくて。(シャルル・)ルクレールだけは次々抜いていっていましたけど、ドライバーの腕が良いのも確かですけど、彼はエンジンが別格に速くて低速からの立ち上がりなんてあり得ないくらいにメチャクチャ速かった。最後の方はタイヤがタレてきてバトルが始まったんですけど、僕もタレてきていたんで全体的にオーバーステア傾向が強くなって、リヤがタレている中での接近戦だったんでオールージュでスピンしてああいうことになってしまって……」

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