ターン1でウィケンスのインに飛び込んだロッシだったが、タイヤかすに乗ってスライド、アウト側でコーナーを回り切っていたウィケンスにヒットした。

 ロッシは走り続けて3位フィニッシュ。ウィケンスは110周のうちの69周をリードするルーキー離れしたパフォーマンスを見せながら、1ラップダウンの18位という結果に終わった。

「あのリスタートは今日何度もこなした中での最悪のものになっていた。ちょっと混乱があったからね。無線でグリーンフラッグだと聞かされたが、目の前をいくペースカーのライトは点灯したままだった。それで十分にリスタートの用意ができなかった」とウィケンス。

高いポテンシャルをみせたウィケンス

 その2周前のリスタートでは悠々とロッシを突き放し、1ラップの終わりには決定的な差をつけて見せたが、最後のリスタートは不運な結果に繋がった。

「レースのペースをコントロールできていた。必要と感じたら後続に差をつけることさえ可能だった。燃費も言われた数字をキッチリ実現させていた。110周のレースは、あのアクシデントの前まで本当に良いものになっていた」とウィケンスは悔しがっていた。

 勝ったのはセバスチャン・ブルデー(デイル・コイン・レーシング・ウィズ・ヴァッサー・サリヴァン)。昨年に続く地元での開幕2連勝だ。

インディ500での大怪我から復活の勝利を挙げたブルデー

「1周目にタイヤをカットしてフレッシュレッドを無駄にした。そこから作戦も利用して上位に進出。開幕戦は3位でもハッピーと、リスタートでも前の2台とは間隔を十分に開けようと考えていたぐらいだった」

「そうしたらターン1で前の2台が絡み、僕の元へ勝利が転がり込んできたんだ。勝てたと知った時には感激したよ。昨年のインンディ500の予選で怪我をして以来の初勝利だからだ。リハビリは自分だけでなく、周りの人たちも本当に大変だったからね」と彼は話した。

 予選5番手から開幕戦に臨んだ佐藤琢磨は4、5、6番手を保って周回を重ねていたが、35周目にスコット・ディクソン(チップ・ガナッシ・レーシング)がターン1でブレーキングをミスして突っ込んできた。

 右リヤタイヤがパンクし、ディフューザーなどにもダメージを受けたマシンでは最後尾からの追い上げも叶わず、完走はしたものの12位という結果に終わった。

予選5番手も不運に見舞われた佐藤琢磨

「今日のレースではタイヤかすが凄かった。ダウンフォースの少ないマシンになった影響ですね。それにしてももあのぶつかり方はないですね」と琢磨は残念がった。

 あの時点で琢磨のすぐ後ろを走っていたジェイムズ・ヒンチクリフ(シュミット・ピーターソン・モータースポーツ)が4位でフィニッシュし、琢磨にぶつかった張本人のディクソンも6位で初戦を終えた。

 優勝争いが可能なペースではなかったが、上位でのフィニッシュは十分に可能なパフォーマンスを見せながら、琢磨は不運に見舞われた。

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