ミド・オハイオは長いストレートが1本しかなく、しかもキンクと呼ばれる左に緩くだが曲った部分があるため、オーバーテイクは非常に難しい。最後列のひとつ前、20番グリッドから90周のレースを戦う琢磨とすれば、決勝ではライバル陣営とは異なる作戦、つまりは序盤の早いタイミングでのピットストップ……という作戦を選択するのが当然だった。2週前のトロントで琢磨はこの作戦の恩恵を受け、シーズンベストタイの5位フィニッシュを達成している。

インディカー第13戦ミド・オハイオ/佐藤琢磨
インディカー第13戦ミド・オハイオ/佐藤琢磨

 快晴、強い日差し、やや蒸し暑いコンディションでレースは行われた。ロードアメリカに続き、ミド・オハイオの緑豊かなコースも芝生の観戦エリアにはとても多くのファンが陣取り、華やかな雰囲気の中でインディカーレースは開催された。

■2戦連続でストラテジーがはまる

 スタートで琢磨はブラックタイヤを装着。ショートスティントでそちらはおしまいにし、残り3スティントは全部レッドタイヤで戦うというのが、基本方針だった。2セットはユーズドだが、ラバーが乗ってグリップの高まった路面であれば、さほど摩耗によってパフォーマンスダウンは起こらないという読みからだ。

 レッド装着のマルコ・アンドレッティ(アンドレッティ・オートスポート)にはパスされたが、琢磨はファーストスティントを無難にこなし、12周でピットイン。3周後にフルコースコーションが出たことで一気に8番手までジャンプアップすることに成功した。

 決定的な瞬発力こそないものの、レースペースで安定したラップタイムを刻み続けられるものに仕上げられていたマシンで、琢磨はミスなく、燃費セーブも心がけながら上位を走り続けた。

 61周目、ホークスワースが激しいバトルで一瞬ラインを外れたためにコースアウト。これで二度目のフルコースコーションとなり、ほぼ全車がピットへと雪崩れ込んだ。この時点でトップだったミカエル・アレシン(シュミット・ピーターソン・モータースポーツ)はピットロードでのアクシデントで優勝争いから脱落。

 琢磨はチームクルーたちによる素晴らしいピット作業でコースに戻ったが、彼ら以上に素早いピットワークを実現したチャーリー・キンボール(チップ・ガナッシ)に先行を許し7番手となった。先頭はこのイエローの少し前にピットしていたためにステイアウトしたコナー・デイリー(デイル・コイン・レーシング)だ。

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