チームマネージャーであり、WorldRX王者ヨハンの父でもあるトミー・クリストファーソンは、PWRのセアト・クプラTCRと、自らのチームで使用するフォルクスワーゲン・ゴルフGTI TCRに関して次のように説明する。

「双方のマシンはともにセアトのモータースポーツ部門で開発、製造が行われていて、同じエンジン、同じギヤボックス、同じサスペンション構成を持っている。違っているのはエクステリアのデザインだけだ」と、前出の日刊紙ダーゲンス・ニュヘテルの取材に応えたトミー代表。

「我々はシーズンを戦い進めていくうちに、コーナーの脱出で不利な立場に立たされていることに気づいた。コーナーごとに平均して半車身ほど引き離されるのは、本当に理解できない現象だったよ」

「これに関して明確な検証をする必要があるだろうし、我々はすでにいくつかのテストを行う準備を進めている。サーキットに双方の仕様(規定合致のエキゾーストとPWRレーシングの仕様)を持ち込み、並走させて出力の相違を見ればいい。その結果はシリーズに大きな影響を与えるものになるはずだ」

 エキゾーストの効率が改善していれば、当然エンジンの出力面にもアドバンテージがあると考えられるが、トミー代表は「もちろん、テストをしていない現時点では断定的な物言いは避けたい。何らの差異もない……という結果もあり得るわけだからね」と、慎重な姿勢も見せている。

 一方、PWRレーシングのチームマネージャーを務めるダニエル・アンダーソンも、同じ日刊紙に対し「パワーの優位性はない」と断言している。

「我々はクプラ・レーシングの用意したオプションのなかから、バリエーションをセレクトしたにすぎない。性能面での優位性は一切ない」とアンダーソン。

「基本的に、我々が違法行為に手を染める理由はどこにもないんだ。我々の感覚的には100%正しい戦いを続けている。供給されたパーツを使用しているだけなのだからね」

PWRのセアト・クプラTCR勢に「コーナーごとに半車身ほど引き離される」とトミー代表
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