「このクルマにとって実際のターニングポイントは、アウディスポーツで働いていたエンジニアのマッシモ・デルプレーテの助けを借りたことだ。目標は競争力があり、スピードと信頼性を両立したマシンを作り上げることだったから、プロジェクト全体が完全に見直されたんだ」と続けるジャコン。
「今やこのクルマは発表時点から何もかもが刷新され、ステアリングホイールに至るまで完全な新作だ。パッケージ全体が修正を受け、これで上手くいくはずだと確信しているよ」
「公式のホモロゲーション認証はTCRの技術部門に委ねられるから、エンジン・ダイノでテストを受けるためにマシンを運び、風洞にかけてBoPを調整するプロセスを経て、TCR公式承認を受ける適切なタイミングを待つ必要がある」
その行程を経たのちに、チームはこの2020年シーズンに向けWTCR世界ツーリングカー・カップ数戦へのワイルドカード枠エントリーや、TCRヨーロッパ・シリーズ、TCRイタリア・シリーズへの参戦計画を描いていた。
「僕らの計画はTCRヨーロッパとTCRイタリアに参戦することだったが、どうなるかは様子を見てみよう。さらなる夢として、僕らのホームに近いWTCRの2戦で参戦登録をすることも考えていたけど、状況を考えれば当分は待機の判断になるだろう。だから今は、TCRの公式承認を得ることだけにフォーカスしている」


