「しかし、これは決してシリーズを諦める決断ではないということは明確にしておきたい。これは契約の“一時停止”ボタンを押すだけであって、ブランディングパートナーとマシン、チーム、そしてボクスホールのファクトリーバックアップも含めたすべての外観が2021年シーズンに引き継がれる」

「これはつまり、我々のアストラBTCCについてさらに多くの開発期間が割けることになり、2021年3月からチャンピオンシップでの戦いを一歩抜け出し、開幕ダッシュを決められることも意味しているんだ!」

 一方、この2020年に向け前人未到のシリーズ通算100勝を懸けて挑む予定だったプラトも「これは正しい判断だったと思う」と語り、チームの決断を支持した。

「これはチームとしての我々や、すべての忠実なパートナーにとって正しい決定だったと、心の底から信じている」と語ったプラト。

「確かにそれは、誰にとっても聞きたくない類の話だとは思うし、我々も計画したとおりにレースができないことに失望している。しかし本当に重要なことは、我々が2021年シーズン以降、何年にもわたって再びレースをする立場にあることを確認することだ。これは、我々全員がそれを保証するための最良の方法だと信じている」

 BTCCを運営するTOCA代表のアラン・ゴウもチームの決断を尊重するとともに、2020年シーズンも新進気鋭の若手ドライバーや、フルシーズンエントリーを果たせなかった経験豊富なドライバーとともに「いくつかのラウンドでボクスホール・アストラBTCCの戦いを見ることができるだろう」との見通しを述べた。

「彼らPMRは2015年のシリーズ進出以降、長い道のりを歩んできた。今季のグリッドからは去ることになったが、いくつかのラウンドではファンを喜ばせる才能を持つ複数のドライバーとともに、彼らのマシンを見ることになるだろう」と続けるシリーズ最高経営責任者のゴウ。

「そしてアダム(・ウィーバー代表)のコミットメントにもあるとおり、彼らは2021年にも戦いの真っ只中に戻ってくるだろう。これは誰にとっても試練の時だが、我々は可能な限り最善を尽くしてお互いをサポートし、嵐を乗り切りたい」

2020年に向け「BTCCではまだやり残した宿題がある」とシリーズ復帰を決めていたマット・ジャクソン
2020年に向け「BTCCではまだやり残した宿題がある」とシリーズ復帰を決めていたマット・ジャクソン
2020年はスポット参戦プログラムに縮小し、チームは2021年からの完全復帰を計画している
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