「ネストールのおかげで良い展開になり、良い勝利を手にできた。ホンダやALL-INKL.COMのためにも勝ててよかったよ。それにこの世界にはメカニックがいないけれど、僕らのチームメンバーはこのストリーミングを毎戦ライブ視聴してくれている。彼らにとってもシビックのワン・ツーを決められて良かったよ」とグエリエリ。

 そして公式eシリーズの最終ヒートとなったレース2は、エルラシェール、ミケリス、そして前戦勝利で首の皮1枚が繋がったグエリエリの3名にタイトル獲得の権利が残された。

 その条件下で始まったレースは、オーレリアン・コンテ(プジョー308TCR/DG Sport Compétition)がリバースポールからスタートを切るも、ターン1でワイドになり王者ミケリスとベンス・ボルディズ(クプラ・レオン・コンペティションTCR/Zengő Motorsport)のハンガリー人コンビが先行するオープニングに。

 続く2周目には大逆転を狙うグエリエリが早くも先頭集団に迫り、同じくボルディズらをかわしていたマット・オモラ(ヒュンダイi30 N TCR/BRC Racing)との熾烈な2番手争いを繰り広げる。

 レース時間が半分を過ぎたところでようやくオモラの前に出たグエリエリは、ヒュンダイのブロックで失った時間を取り戻すべく、スパートを開始して首位ミケリスを猛追。ファイナルラップ突入時点でその差を1秒圏内にまで縮めてくる。

 しかし、わずか1ラップだけでは現世界王者をパスするには充分でなく、優勝争いは0.708秒差で決着し、ミケリスが3ラウンド連勝でeシリーズ3勝目をマーク。3位にミケル・アズコナ(CUPRA Leon Competición TCR/CUPRA Racing)が入り、この最終ヒートを悠々7位でフィニッシュしたエルラシェールが、勝者ミケリスを5ポイント、2位グエリエリを6ポイント上回り、仮想空間でのチャンピオンタイトルを手にしている。

 タイトルホルダーとなったエルラシェールは「最初に、このチャンピオンシップに参加した皆にお祝いと『ありがとう』を言いたい」とコメント。

「選手権前の(第1弾となる)4戦から、シミュレーターの調整に膨大な時間を費やしたよ。おかげでバーチャル・タイトルを獲れた。現実のシリーズが始まるのを楽しみにしているし、同じ結果が手にできることを願っているよ!」

続くR2では、逆転王座へ望みを賭けるエステバン・グエリエリが、終盤に向け猛スパートを見せる
シムレーサー出身者として、シリーズ終盤で3連勝と意地を見せた現WTCR王者ノルベルト・ミケリス

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