RSCのシリーズ側も「あらゆる条件を勘案し、F1オーストラリアGPが予定どおり前に進まない場合に備え、おなじ週末にサンダウン・レースウェイでイベントを実施する準備を進めている」としている。
もしこの計画が現実に実行された場合、パンデミックの余波で度重なるカレンダー変更を強いられた2020年にもレース開催のなかったサンダウンは、2年ぶりのシリーズ復帰を果たすことになる。
一方、デビッド・レイノルズとアントン・デ・パスカーレの主力ドライバー放出をアナウンスしていたエレバス・モータースポーツは、オーストラリア国内のメジャーオイルブランド、ペンライトとの長期契約が延長されないことを発表した。
メルセデスAMGのEクラスを走らせた2015年から始まる両者の関係は、レイノルズ加入の2016年にタイトルスポンサー契約に発展し、翌2017年にはそのレイノルズ/ルーク・ヨールデン組が世界的な名声を誇るシリーズの祭典『バサースト1000』制覇で最高潮を迎えた。
そして2019年にはチームのエントリー名称をペンライト・レーシングに改めてパートナーシップをさらに強化するなど、5年間の関係は大きな成功を収めてきた。
ペンライトの声明ではチームと歩んだ歴史に触れ、エレバス・モータースポーツとファンに感謝の意を示すとともに「まもなく、2021年のエキサイティングな計画をアナウンスできる見込み」だと記された。
パドックでは、チームを離れたエースのレイノルズはトッド&リックのケリー兄弟が運営するケリー・レーシング加入が有力視されており、2台のフォード・マスタングのうち1台のステアリングを握ると噂されている。そのため、ペンライトもレイノルズを追ってケリー・レーシングにスイッチし、シリーズではおなじみとなったあのカラーリングをまとったマスタング誕生の可能性が高まっている。