直後に開始されたリバースグリッドのレース2は、現役最多勝記録も持つシリーズ5冠の“帝王”カカ・ブエノ(クラウン・レーシング/シボレー・クルーズ)が先頭で隊列を率いると、義務ピットでは「誰も目にしたくなかった状況」が現実に。

 中団でポジション争いを繰り広げていたデニス・ナバーロ(カバレイロ・スポーツ/シボレー・クルーズ)が、リリースタイミングを誤ったチームによりファストレーンに飛び出すと、ブルーノ・バブティスタ(RCMモータースポーツ/トヨタ・カローラ)ら2台を巻き添えにするマルチアクシデントの起因に。

 結果、3名のメカニックがマシンとの接触で負傷する事態となり、うち2名は意識を失い、すぐさま地元の救急病院に搬送されることに。この瞬間、スチュワードはすぐさまセーフティカー導入を決めてピットエントリーを封鎖。これがステイアウト組の勝機を奪う展開となり、リスタート後にレースをリードしていたマルコス・ゴメス(カバレイロ・スポーツ/シボレー・クルーズ)は最下位へと転落。同じ立場のチアゴ・カミーロ(イピランガ・レーシング/トヨタ・カローラ)は規定周回数までにピット義務を消化できず、レース除外の失格処分となってしまった。

 これで大逆転の目が生まれたのがリバースの9番手発進だったバリチェロで、リードを引き継いだ“鉄人”の背後には、隣国アルゼンチンからの挑戦2年目で“越境参戦の成功者”としての地位を確立したロッシが続き、TGR陣営がワン・ツー・フィニッシュを飾る結果となった。

「こんな形で勝利を手にすることがあるなんて、いまだにレースは本当に分からない。昨日の予選で起きたことは残念だったが、深夜までクルマの再調整に取り組んできたチームの勝利だ。彼らと一緒に戦うことは人生でも非常に重要な瞬間であり、胸には感謝の思いしかないよ」と、予選ベストラップ中にアタックを中断せざるをえなかった、他者とのアクシデントに言及したバリチェロ。

 最終的に骨折負傷の判明したメカニックに敬意を評し、シャンパンファイトを取りやめた表彰台には、勝者バリチェロ、2位ロッシとともに、3位に入った王者ガブリエル・カサグランデ(A.マティス・フォーゲル/シボレー・クルーズ)が並び、チャンピオンはタイトル防衛に向け259点と今季もランキング首位を維持。241点で続く2位セラの背後には239点としたバリチェロが浮上し、236点で続く4位ロッシまでわずか5点差の混戦模様となっている。

 このまま終盤戦に突入するシリーズは、10月22~23日に母国の英雄アイルトン・セナの名を冠したアウトドローモ・インテルナショナル・ゴイアニアで第10戦を実施し、この段階で各ドライバーは有効ポイント制度により下位4戦分のスコアを切り捨てることとなる。

リバースグリッドのレース2は、現役最多勝記録も持つシリーズ5冠の”帝王”カカ・ブエノ(Crown Racing/シボレー・クルーズ)が先頭で隊列を率いる
そのレース2では、3名のメカニックがマシンとの接触で負傷する事態となり、うち2名は意識を失い、すぐさま地元の救急病院に搬送されることに
ルーベンス・バリチェロ(Full Time Sports/トヨタ・カローラ)がサンタクルス・ド・スルでは2回目、キャリア通算19勝目を手にした
「このチームと一緒に戦うことは人生でも非常に重要な瞬間であり、胸には感謝の思いしかないよ」と喜びを語ったバリチェロ

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