ル・マン/WECニュース

投稿日: 2010.10.04 00:00
更新日: 2018.02.15 22:40

アウディ、“プチルマン”で連続11回目の表彰台獲得


    アウディ、連続11回目の表彰台獲得

    【ILMC第2戦:ロードアトランタ(アメリカ)】
    ● 第13回“プチルマン”で3位入賞
    ● 重大な局面で思いがけないアクシデントが発生
    ● もう1台のAudi R15 TDIはコースアウトを喫し、順位を後退。

    ロードアトランタ(アメリカ ジョージア州)で開催された第13回“プチルマン”で繰り広げられたアウディとプジョーのディーゼルレーシングカーによるスリリングなバトルは、集まった観衆に息を飲ませるほどの迫力でした。アウディは6時間以上に渡って、10度目のプチルマン優勝に王手をかける位置をキープしていました。しかし、レース途中に思いがけないアクシデントが発生したために優勝を逃し、最終結果は11回連続の表彰台獲得にとどまりました。

    過去最多の観客の前で、アウディとプジョーは6時間に渡って幾度もトップの座を入れ替えるデッドヒートを演じました。今年のルマン24時間レース勝者の常連であるリナルド カペロ、トム  クリステンセン、アラン マクニッシュ組は何度もトップの座をキープしていました。しかし、レース開始から6時間21分が経過した17時51分(現地時刻)、トップを走行していたリナルド   カペロが装着するヘルメット内のインナーが緩み、耐火レーシングマスク(バラクラバ)がずり落ち、目を隠してしまうというトラブルに見舞われ、予定外のピットストップを強いられました。前が見えなくなるという事態に、カペロは後続のプジョーを前に行かせ、予定外のピットインを行わざるを得なくなってしまったのです。

    その後、アウディ スポーツ チームヨースト失った時間を取り戻すための最大限の努力をしました。しかしその後のレース展開は、Audi R15 TDIとPeugeot 908がどちらも大きな問題を抱えることなくほぼ同じラップタイムで周回し続け、トラブルによって開いた差を縮めるには至りませんでした。その為、リナルド カペロ、トム クリステンセン、アラン マクニッシュ組は3位でレースをフィニッシュしました。

    マルセル ファスラー、アンドレ ロッテラー、ブノワ トレルイエが駆るもう1台のAudi R15 TDIは、レース序盤では堅実に3位を狙える位置を走行していましたが、マルセル ファスラーによる2度目のスティントで僅かなスリップを喫し、3番手の位置をプジョーに譲ってしまいました。 そして、その1時間後、アンドレ ロッテラーが高速S字セクションでLMP2クラスのマシンをパスする際にコースアウトするというミスをしてしまいました。これにより、わずか15ラップしただけのAudi R15 TDIはフロント部分に深刻なダメージを負ってしまい、マシン修復後には大幅なポジション後退を余儀なくされました。しかし、21番手でレースに復帰した後は猛追走を見せて、総合6位LMP1クラス5位にまで順位を浮上させ、フィニッシュを迎えました。

    ILMCアメリカ大会はアウディにとって不本意な結果となりましたが、アウディは優勝への望みを託し、11月7日に中国で開催されるルマン インターコンチネンタル カップ(ILMC)最終戦 ズーハイ大会に挑戦します。アウディは現在、LMP1クラスのマニュファクチャラーポイントでプジョーに36ポイントのリードを許していますが、次戦では48ポイント獲得のチャンスが残されています。

    アウディドライバー/アウディチーム首脳のコメント】

    Dr. ウォルフガング ウルリッヒ (Audi Motorsport 代表)
    レース開始から6時間までは何度もトップを走るなど快調なペースで走ることができ、優勝のチャンスがあっただけに、今回の結果は非常に残念だ。リナルド カペロのヘルメットのインサートがずり落ちてしまい、予定外の無駄なピットインを余儀なくされてしまった。これによって1周の遅れを取る結果となったのだ。

    リナルド カペロ (Audi R15 TDI ゼッケン7番)
    あのトラブルが起こるまでは、すべては完璧に運んでいて、僕らはプジョーと激しいバトルをくり広げていた。僕らのマシンは集団の中でも充分な速さを保っていたので、そのバトルはとても楽しいものだった。そんな中、あの悪夢のような出来事が起こってしまった。最初は何が起きたのか分からなかった。まるで、ヘルメットが突然3サイズも大きくなってしまった様に感じた。後で調べてみて、ヘルメット内部のE-Jectシステムが緩んだことが原因だと分かった。あるコーナーでは、ずり落ちてきたヘルメットで前が完全に見えない状態で走っていたにも関わらずクラッシュしないで済んだのは、不幸中の幸いだったと思う。レース経験が長くなっても、予期せぬ新たな経験というものは訪れるものだ。レース結果を悪くさせてしまったことを、チームのメンバーに謝りたい。

    トム クリステンセン (Audi R15 TDI ゼッケン7番)
    今回のレースの前半70%が完璧だったということは、誰もが認めるところだろう。ウォームアップで最速タイムを記録した後、我々のストレートスピードは最速ではないが、充分に優勝が狙える状態であることを確信していて、その思いは正しかった。僕のスティントではトップを走ることが出来ていた。しかし、リナルドに不幸な出来事が起こってしまったために、ピットストップを余儀なくされて1周遅れとなり、優勝の可能性を失ってしまった。これもレースだ。僕は前半の70%だけを記憶に留めておきたい。

    アラン マクニッシュ (Audi R15 TDI ゼッケン7番)
    今回もプチルマンはエキサイティングなレース展開となった。見に来てくれた観客は、もうひとつのレースを楽しんでくれたと思う。昨日のアクシデントの後、我がチームのメカニック達は実に見事なシャシ修復作業を行い、決勝では素晴らしい走りが出来た。僕らはプジョーと互角に戦っていた。コースの何カ所かでは彼らの方が速く、レースをリードされる場面もあったが、それはお互い様だった。残念なことに、僕らが予定外のピットインを余儀なくされた後にはイエローコーションの発動がなく、ピットストップで生まれた差を埋めることは出来なかった。しかし、今日の我々はどんな時も高い戦闘力を維持していたので、プジョー側に何か考えさせるだけものを与えられたと思う。我々は今回のレースから、インゴルシュタットに帰ってから何をすべきかを示す多くのことを学んだと思う。

    【ILMC第2戦 ロードアトランタの結果】
    1. P ラミー/F モンタグニー/S サラザン (プジョー) 394ラップ 
    2. M ゲーネ/A ウルツ/A デビッドソン  (プジョー) +1分01.681秒
    3. D カペロ/T クリステンセン/A マクニッシュ(Audi R15 TDI) +2L
    4. D ブラバム/S ぺーゲナー/M フランティッチ (Acura) +11L
    5. J フィールド/C フィールド       (ローラ) +11L
    6. M ファスラー/A ロッテラー/B トレルイエ (Audi R15 TDI) +17L

    【ILMC LMP1クラス 第2戦までのマニュファクチャラーポイント】
    1. プジョー 95ポイント
    2. アウディ 59ポイント


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