19、20日、ヘレスはようやく天候に恵まれ、フェラーリのフェルナンド・アロンソはドライコンディションにおいてF10のデータ集めのために精力的に走りこんだ。ベストタイム自体は目立ったものではなかったものの、アロンソはF10の進歩に自信を表している。
アロンソは、19日はセッティングとタイヤおよび異なる燃料搭載量でのマシンの挙動のテストに取り組み、132周を走行、1分20秒115で11人中2番手となった。
20日にはF10の比較とロングランでのタイヤの挙動の分析を行い、137周を走破、1分20秒436のタイムで6番手だった。
この日のトップタイムはマクラーレンのジェンソン・バトンがマークした1分18秒871で、タイム上は大きく差をつけられているようにも見えるが、アロンソ自身は心配していない。
「力を披露してみせたドライバーもいるけれど、僕らはそういうことはしなかった」とアロンソは2日間の走行を終えて語った。
「バルセロナでは最新のアップデートを導入する予定だから、他と比べて自分たちがどのへんに位置しているのか見るのが楽しみだね」
「僕らは正しい方向に進んでいるよ。この2日間、ドライコンディションでたくさんの距離を走りこむことができたし、マシンのパフォーマンスにも信頼性にも満足している。F10はとてもよくなってきていて、懸念材料は何もない。今日はロングランをやってみたけど、とてもいい感触を得られた」
「もちろんもっと改善する必要がある。まだ100パーセントの状態ではないからね。でもそうなりつつあるよ。どこをインプルーブするかって? 常に何かしら手を加えるべきところはあるものだし、教えられないよ。そんなことをしたら、ゴールキーパーが自分の弱点を教えるようなもので、ストライカーにそこを狙われてしまうだろ?」
25日からスタートする次回のバルセロナテストでは、アロンソが最初の2日間を担当、後半の2日間をフェリペ・マッサが走り、シーズンオフテストを締めくくる。