今シーズンのヨーロピアン・ル・マン・シリーズ(ELMS)でチャンピオンに輝いたグリーブス・モータースポーツが、来季のWEC世界耐久選手権のLMP2クラス参戦を目指してクローズドコクピットのLMP2シャシー『リジェJS P2』を購入したことが分かった。
グリーブス・モータースポーツは、ル・マン24時間クラス優勝やル・マン・シリーズ(LMS)でクラス王座も獲得しているLMP2のトップチームのひとつ。今シーズンはギブソン015S・ニッサンにゲイリー・ハーシュ/ビヨン・ビルドハイム/ジョン・ランカスターのドライバーラインナップを起用し、ELMS王座を獲得した。
来季に向けては、ELMSととともに2013年以来となるWECフル参戦を計画していることが分かっているグリーブス。今回購入したリジェと現在所有しているギブソンは、それぞれのプログラムに振り分けられる予定だということだが、その割り振りは今後決めるのだということだ。
なお、グリーブスは今年、2台あったギブソンシャシーのうち1台をストラッカ・レーシングに売却。ただし、グリーブスのチーム代表であるジェイコブ・グリーブスは「来季に強い関心をもってもう1台のギブソンシャシーを売却したわけではないんだ」と説明する。
「すべての選択肢を評価した結果、我々にとってはリジェが最良の選択だったんだ」とジェイコブ。
「2016年に向けて、リジェとのプログラムを12月からスタートする計画だ」
両シャシーともに、ニッサンエンジン+ダンロップタイヤというパッケージになるという。また、それぞれのドライバーは現在のところ発表されてはいないものの、今季のELMSを制したラインナップが、来季WECのプログラムを担当するのではないかと見られている。
なお、今季チームのスポンサーを務めたデータ暗号化会社のカイロスとの契約は、来季のELMSでも続くことになるようだ。