ピレリは、今年のF1タイヤテストのためのテストカーとして2010年のルノーR30を使用することを発表した。
これまでトヨタTF109を使用してきたピレリだが、より新しいマシンを使ってテストをしたいとの意向を以前から示していた。
ルノーR30は最新のテクニカルレギュレーションおよび空力レギュレーションに合わせてアップデートされるということだ。マシンにはカーボンファイバーブラックのカラーリングが施され、現在のF1チームとはかかわりあいがないメンバーで構成したピレリのテストチームがテストを行う。
テストドライバーについては1カ月以内に発表される見込みとなっている。
「テストカーにより現代的なソリューションを用いる必要があることはずっと以前から明らかだった」とピレリのモータースポーツディレクター、ポール・ヘンベリー。
「トヨタTF109は非常に役に立ったが、今では3年前のマシンだ」
「当時から技術も規則も大きく変化しており、現在のF1の条件に合わせてシミュレーションをする上で必要な能力をトヨタが発揮するのは難しくなった」
「我々が一番重視しているのは、全チームを平等に扱うということだ。そのため、テストチームは独立して運営され、どのチームもテストにオブザーバーを派遣することができる」
「新しいテストカーは給油のない現在の燃料レギュレーションに合わせて走らせる。それによってフルレースディスタンスと、マシンとタイヤのバランスの変化のシミュレーションを行うことができる」
今シーズンは4、5回のタイヤテストが行われる予定で、最初のテストは5月に開催される見込みだ。