アレックス・ブルツが、レーシングドライバー引退の時期を延期して、今月のデイトナ24時間に参戦することになった。

 元F1ドライバーで、ル・マン24時間を2度制した経験をもつブルツは、2012年からトヨタのドライバーとしてWEC世界耐久選手権に参戦。15年シーズン限りでドライバーからの引退を発表していたが、チップ・ガナッシから1月30日〜31日のデイトナ24時間に参戦することになった。

「デイトナは、僕のやってみたいことのリストの中に常に入っていたレースなんだ。ただ、冬のテストと重なっていたからこれまでは参戦することができなかった」とブルツ。

「チップ・ガナッシは僕が引退を発表した日に電話をしてきて、僕は彼にもうやめるんだと伝えた。そうしたら彼は『それには文句はない。ただ、もう1レース戦ってみないか』と言ったんだ」

「調子も良かったし、そんなに忙しい訳でもなかったから、それは有意義なものだと思ったんだ」

 またブルツは、チームメイトのひとりがウイリアムズの開発ドライバーを務めるランス・ストロールだったことによって、簡単に決断することができたと話す。ブルツは、ウイリアムズのアドバイザーを務めている。

 チップ・ガナッシは2台のライリー・フォードDPでデイトナ24時間に参戦。ブルツとストロールのほかには、アンディ・プリオールと、昨年のWEC王者でもあるブレンドン・ハートレーがドライバーとして名を連ねている。ちなみにプリオールは、ガナッシの名のもとでWECのLM-GTEに参戦するフォードのドライバーのひとりになることが確実視されている。

 なおブルツによると、デイトナへの参戦は1回限りで、その他のレース参戦計画はないのだという。ただ、父が戦っていたラリークロスに挑戦してみたいという気持ちはあるのだと話す。ブルツの父はフランツ・ブルツは、欧州ラリークロス選手権で1970年代〜80年代にかけて複数の戴冠経験を持っている。

「やり残したことはラリークロスだけかな。父がやっていた世界を見てみたいんだ」

 ドライバーを引退するブルツだが、今後もトヨタのアドバイザーとして引き続きWECに携わることになっている。

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