ル・マン/WECニュース

投稿日: 2010.08.25 00:00
更新日: 2018.02.15 21:50

ポルシェ、ALMSタイトル争いの決定的なポイントを獲得


プレスインフォメーション\t2010年8月25日

アメリカン・ル・マン・シリーズ第7戦、エルクハートレイク(米国)

ALMS:タイトル争いでの決定的なポイントに加え、環境アワードも獲得

 ポルシェAG(本社:ドイツ、シュトゥットガルト 社長:ミヒャエル・マハト)のワークスドライバー、イェルク・ベルクマイスター(ドイツ)とパトリック・ロング(米国)は、アメリカン・ル・マン・シリーズ(ALMS) 第7戦、エルクハートレイクにおいてポルシェ911 GT3 RSRを駆って2位につけ、タイトル争いでポイント差を広げました。LMPクラスではポルシェのワークスドライバー、ティモ・ベルンハルト(ドイツ)と同じドイツのクラウス・グラフがポルシェRSスパイダーをドライブし、わずか1秒差で優勝を逃しました。世界最速のスポーツカーレース、ALMSの第7戦におけるポルシェの成功は、ワークスドライバー、ヴォルフ・ヘンツラー(ドイツ)/ブライアン・セラーズ(米国)の操る911 GT3 RSRが環境面での格付けを行うミシュラングリーンXチャレンジで勝利し、完璧なものとなりました。

 ウィスコンシン州エルクハートレイクにある全長6.514 kmの由緒あるロードアメリカでのフィナーレは、興奮に満ちた劇的なものでした。フライングリザード・モータースポーツの911 GT3 RSRのステアリングを握って見事な走りを見せたパトリック・ロングは、追いすがるライバルからの激しいプッシュをかわし、イェルク・ベルクマイスターとともにタイトルに向けて決定的なポイントを獲得。このコンビはポイントリードを守っただけではなく、さらにリードを広げることに成功しました。しかし結果は信じられないほどの僅差となり、ポルシェのワークスドライバーは3位のマシンよりもわずか2.5秒早くチェッカーフラッグを受け、同時にシーズン4度目の優勝もわずか2.5秒差で逃したのでした。

 パトリック・ロングは、「私がサーキットで経験した中で、間違いなく最も過酷な時間でした。最後のセーフティカーが入った後の再スタートで、私達はリードしていましたが、最後のストレートでアウトからBMWにオーバーテイクされたのを見て、ショックでした。私は100 %集中しなければなりませんでした。何人もの世界屈指のスポーツカードライバーにプッシュされ、そして彼らを抑え、同時にトップのマシンを追いかけるというのは、本当に困難でした。この最後の1時間ほどクレイジーなラインを走ったことは、今までありませんでした。私たちはたえず全開で走り続け、数センチのために戦い続けました。2位でフィニッシュしてこれほど嬉しく感じたことはありません。しかし思いがけないこともあるものです。まったく思いがけない一日でした。私達はこの結果に全員、大喜びしています」と話しています。

 長年のキャリアの中で、エルクハートレイクでは4度優勝経験のあるチームメイトのイェルク・ベルクマイスターも、まったく同意見でした。「2位になったことでポイントリードを広げることができました。タイトル争いでは1ポイントでも多く獲得しなければなりません。ストレートでは私達よりも速いライバルがいたため、スタート時に順位を落としてしまいました。しかし最初のピットストップ後は本当にいい走りができたため、また順位を上げることができました。チームも今日の見事なピット作業によって追い上げに貢献し、最高の仕事をしてくれました」。

 LMPクラスではさらに緊迫した展開となり、クラウス・グラフの駆るマッスルミルク・チームサイトスポーツのRSスパイダーは最後の数周でも猛烈な走りを見せ、シーズン3度目の優勝は確実かに見えました。グラフはポルシェの第5戦の優勝ドライバーで、チームメイトのティモ・ベルンハルトも2006年から2008年にかけてアメリカン・ル・マン・シリーズで2度のタイトル獲得と合計16回の優勝を果たしたドライバーでしたが、フィニッシュまで残り3コーナーというところでガス欠になりかけました。初めてコンビを組んだ2人のポルシェのドライバーは、わずか1秒差で2位に甘んじることになりました。

 クラウス・グラフは次のように述べています。「最後の30分は燃料を補給せずに乗り切ろうと試み、できるだけ燃料を節約しようとしました。2度、セーフティカーが入ったので助けられましたが、強力なローラを抑え続けるのが容易ではないことはわかっていました。もし燃料が最後まで残っていたら優勝できたでしょう。しかし最後から3番目のコーナーで私達のマシンは急にパワーが落ち、何とかフィニッシュラインまで走らせるのがやっとでした。優勝こそ逃しましたが、チャンピオンの可能性はまだあると思います。あと2戦ありますが、良いポジションにいると思います」。

 ティモ・ベルンハルトは、スポット参戦として、RSスパイダーでアメリカン・ル・マン・シリーズの舞台に戻ってきました。「普通なら、ウィークエンドの1レースだけのために新しいチームに加わるのは難しいことです。しかしマッスルミルク・チームサイトスポーツのクルーが、それを容易にしてくれました。最初から私は最高の気分でレースに臨めました」と2010年のル・マン優勝者は話しています。「初めのうちは、それほど良いレース展開ではありませんでした。ストレートでは、より速いマシンが私のマシンすれすれにオーバーテイクしていきました。しかしその後は、そうしたマシンについていくことができ、若干オーバーステア気味だったにもかかわらず、ピットインするまでに2位へと順位を上げました。ドライバー交替もスムーズにいき、クルーの最高の仕事によって、さらにもう1つ順位を上げることができました。優勝はできませんでしたが、チーム全員がそれぞれの努力を誇りに思ってよいと思います」。

 フライングリザード・モータースポーツからエントリーした2台目のポルシェ911 GT3 RSRを操るダレン・ロー(米国)/セズ・ニーマン(米国)組は9位でチェッカーを受け、続いてチーム・ファルケンタイヤのヴォルフ・ヘンツラー/ブライアン・セラーズ組が10位に入りました。チーム・ファルケンタイヤの911 GT3 RSRは、最高の総合効率を備えた車として、初めてミシュラングリーンXチャレンジを制し、祝杯をあげました。また、スーパーカップのディフェンディングチャンピオン、エロエン・ブリークモラン(オランダ)とティモシー・パパス(米国)は、ポルシェ911 GT3カップによってGTCクラスでシーズン4度目の優勝を果たしました。

アメリカン・ル・マン・シリーズ第8戦は8月29日にモスポート(カナダ)で開催されます。

アメリカン・ル・マン・シリーズ第7戦(全9戦)、ウィスコンシン州エルクハートレイク
レース結果
1. ドレイソン/コッカー組(イギリス/イギリス)、ローラB09 60-ジャッド(LMP)、69周
2. ベルンハルト/グラフ組(ドイツ/ドイツ)、ポルシェRSスパイダー(LMP)、69周
3. ブラバム/パジュノー組(オーストラリア/フランス)、ホンダARX-01c(LMP)、69周

GTクラス結果
1. ミューラー/ハンド組(ドイツ/米国)、BMW E92 M3、66周
2. ベルクマイスター/ロング組(ドイツ/米国)、ポルシェ911 GT3 RSR、66周
3. ベレッタ/ギャビン組(モナコ/イギリス)、シボレーコルベット、66周
4. マグヌッセン/オコネル組(デンマーク/米国)、シボレーコルベット、66周
5. コスモ/ブラウン組(米国/米国)、フェラーリ430 GT、66周
6. メロ/ブルーニ組(ブラジル/イタリア)、フェラーリ430 GT、66周
9. ロー/ニーマン組(米国/米国)、ポルシェ911 GT3 RSR、66周
10. ヘンツラー/セラーズ組(ドイツ/米国)、ポルシェ911 GT3 RSR、65周

GTクラス ポイントスタンディングス
ドライバー
1. イェルク・ベルクマイスター、パトリック・ロング、ポルシェ、119ポイント
2. ディルク・ミューラー、ジョーイ・ハンド、BMW、101ポイント
3. ジャイメ・メロ、ジャンマリア・ブルーニ、フェラーリ、101ポイント
ビル・オーバーレン、トミー・ミルナー、BMW、92ポイント
5. オリビエ・ベレッタ、オリバー・ギャビン、シボレー、70ポイント
6. ヤン・マグヌッセン、ジョニー・オコネル、シボレー、63ポイント

マニュファクチュアラー
1. BMW、125ポイント
2. ポルシェ、119ポイント
3. フェラーリ、111ポイント
4. シボレー、97ポイント

チーム
1. レイホール・レターマン・レーシング、BMW、125ポイント
2. フライングリザード・モータースポーツ、ポルシェ、119ポイント
3. リージ・コンペティツィオーネ、フェラーリ、111ポイント

LMPクラス ポイントスタンディングス
ドライバー
1. デビッド・ブラバム、シモン・パジュノー、ホンダ、136ポイント
2. クラウス・グラフ、ポルシェ、116ポイント
3. クリス・ダイソン、ローラ、90ポイント
4. ガイ・スミス、ローラ、84ポイント
5. グレッグ・ピケット、ポルシェ、79ポイント


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