ポルシェは、現在WEC(世界耐久選手権)で走らせている919ハイブリッドでのLMP1プログラムを、2018年末まで延長することを決定した。

 2011年の夏に、世界最高峰のスポーツカーレースに復帰することを承認したポルシェは、2014年から16年までの実戦参加を含む5年のプログラムをスタートさせ、参戦2年目となった今年のル・マン24時間では早くも総合優勝を達成した。

 ポルシェは、今回の決定でにより2017年からさらに2シーズン、LMP1プログラムを継続することとなり、ダウンサイジング・ターボエンジンや強力なエネルギー回生システム、極めて軽量なデザインなど、これらを融合させた画期的なコンセプトにより、未来の自動車テクノロジーの研究開発を推進していくとしている。

 ポルシェ会長のマティアス・ミューラーは、次のように語っている。
「モータースポーツは、ポルシェのブランドアイデンティティにとって重要な要素だが、レース自体が目的ではない。レース活動は、将来のオンロードスポーツカーに新たなテクノロジーを与えるものでなければならない」

「我々が2014シーズンにモータースポーツのトップカテゴリーであるLMP1クラスに復帰したのは、効率性に関するレギュレーションが大幅に変更されたためだ。そして2015年のル・マンでは技術の粋を集めた革新的な919ハイブリッドによってワンツーフィニッシュを飾ることができた。ポルシェはワークスチームとして復活したわずか2年目にして耐久レースで王座を手にした。この結果は、バイザッハの研究開発センターで働く人々の努力に報い入るだけでなく、レース活動とロードカープログラムの今後の相乗効果に更なる期待を抱かせてくれる。ポルシェがプログラムの延長を決定したのは、こうした理由によるものだ」

 また、研究開発担当役員であるウォルフガング・ハッツは、「ポルシェはWECにおいてベンチマークを確立する」と述べ、次のように続けた。
「最高出力が500PSを上回る2リッターのV型4気筒ターボエンジンは、我々が今まで開発してきたエンジンの中で最も効率性に優れたエンジンだ。また、ポルシェのエネルギー再生システムは、グリッドに並ぶどのモデルよりも圧倒的にパワフルだ。現在に至るまで、ル・マンにおいては、どの自動車メーカーも各ラップで8メガジュール(MJ)の電力を回生することはできていない。モータースポーツの分野で挑戦すべき課題が見つかれば、ポルシェのエンジニアは究極のパフォーマンスを実現させようとすぐさま駆り立てられるのだ」

 LMP1担当副社長のフリッツ・エンツィンガーも、「我々は2012年にバイザッハでスタートを切った。当初はわずかな人数しかおらず、まさに白紙の状態だったが、大きな期待と勇気を抱いてスタートさせた。私は230名の従業員で構成されるこのチームを誇りに感じるとともに、この先3回の世界耐久選手権とル・マンに向けて、各人がこれからしっかりと計画を立てられることに喜びを感じている」と語っている。

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