2014年からWTCC世界ツーリングカー選手権にワークス参戦することを明らかにしたシトロエン・レーシング代表のイブ・マトンは、フル参戦が確定しているセバスチャン・ローブのチームメイトとしてイバン・ミューラーやロバート・ハフといったタイトル経験者を検討していると明らかにした。
来季からWRCで9度のチャンピオンを獲得したローブとともに、WTCCに参戦するシトロエン。ホンダに続くワークスチームであり、ドライバーにとっては魅力的なチームとなるが、マトンはローブのチームメイト候補として、チャンピオン獲得経験をもつドライバーを欲しているとともに、今季WRC2に参戦している元F1ドライバーのロバート・クビカをパートタイムで起用したい考えを示した。
そんな中、シトロエンではすでに昨年までWTCCに参戦していたアラン・メニュがテストをしていると言われており、マトンはさらに先週末のポルトで、昨年までメニュとともにシボレーワークスに所属していたイバン・ミューラーとロバート・ハフと会ったという。
シトロエンは最低でも来季のWTCCに2台のマシンを走らせることを確定させているが、マトンはなるべく早期にチャンピオンを争うことが目標だと語っている。
「昨年、ドライバーズランキングでトップ3だったドライバーが望ましいね。ただ、今は理想的なチョイスはまだしていないんだ。彼らはそれぞれに異なる魅力があるからね」とマトン。
「まだ決定は急いでいない。おそらく、我々はドライバー決定の前にテストを行うだろう。もちろん最高のドライバーを望んでいるが、見る部分はパフォーマンスだけではない。いち早くチームに馴染むことができる能力、そしてセバスチャンとともにシトロエンのタイトル獲得に向け働いてくれることだ」
「それに、マシンをいち早く改良できる技術的な見識もすごく重要だ。私はセバスチャンにも意見を求めるが、最終的に決定するのは私だ。夏の終わりごろにはアナウンスできるといいね」