世界各国で多くのFIA-GT3規定のレースが開催されているが、ヨーロッパでも多くのエントラントを集めているのがブランパン耐久シリーズとドイツのADAC GTマスターズだ。そのADAC GTマスターズに参戦しているチームの中では、シーズン途中にマシンの変更を行うチームもある。

 ドイツの国内シリーズであるADAC GTマスターズは、今季は40台前後のFIA-GT3規定のマシンが揃う激戦区。ドイツメーカーのアウディR8 LMSウルトラ、ポルシェ911 GT3R、メルセデスベンツSLS AMG GT3、BMW Z4 GT3はもちろん、ランボルギーニ・ガイヤルドやフェラーリ458、シボレー・コルベット、ニッサンGT-RニスモGT3も顔を揃える。さらに、BMWアルピナB6 GT3や、シボレー・カマロなど他のシリーズでは目にできないGT3カーも存在する。

 そんなADAC GTマスターズの有力チームであるファーンバッハー・レーシングでは、今季途中ながらフェラーリ458からポルシェ911 GT3Rにマシンをスイッチすることになった。昨年まではフェラーリ458 GTEでル・マン24時間やLMS、ニュルブルクリンク24時間など多くのレースで活躍したファーンバッハー・レーシングだが、今季はフェラーリ458 GT3で参戦していた。

 スーパーGTでも2007〜08年に活躍したドミニク・ファーンバッハーの父、ホルスト・ファーンバッハーが率いる同チームは、フェラーリ458を使用する前はポルシェユーザーだったが、今回ポルシェからの熱い復帰へのアプローチでマシンをスイッチすることに。すでにGT3Rの12年モデルの新車は売り切れ状態となっていたが、名門マンタイ・レーシングからマシンを譲り受けることになった。

「ハンコックとの契約が終了する以前から、またポルシェで参戦する気はないかとポルシェ・モータースポーツから何度もアプローチを受けていたんだけど、458をすでに購入してあったこともあり、今季のポルシェの参戦は見送ろうと思っていたんだ」とホルスト・ファーンバッハー。

「しかし、シーズン中もポルシェとは何度も話し合いをもち、ポルシェへスイッチすることを考え始めたものの、GT3Rの新車はすでに売り切れ、世界中から良い状態の中古を探していたところに、友人であるマンタイから譲り受けることができたんだ」

 ADAC GTマスターズは今季全8戦で争われる。

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