ブラジルのニュースサイト、IGは6日付けで佐藤琢磨がIZODインディカー・シリーズに参戦するKVレーシング・テクノロジーと契約、チームメイトとしてマリオ・モラエスが決定したと報じている。正式発表はどこからも一切されていないものの、具体的なチーム名が上がったのは初めてのことだ。
琢磨は2010年シーズンのF1復帰を目指してロータスやルノーなどのシート獲得を目指していたものの、ロータスはヘイキ・コバライネン、ルノーはヴィタリー・ペトロフと契約。残るシートは、現在正式にエントリーが認められているチームの中ではUSF1とカンポス・メタ1のみとなっている。
昨年来、F1速報や週刊オートスポーツで、「来年はどこかで必ずレースを戦う」と公言していた琢磨は、2009年のインディ500を訪問するなど、以前からF1のシートを得られなかった場合、IRLを目指すと語っていた。
IGは、掲載したニュースの中で「佐藤琢磨がKVレーシングと契約、チームメイトにマリオ・モラエスが決定した」と報じている。KVレーシングは琢磨とモラエスの他に、先週フロリダでテストしたネルソン・メルロにも開幕戦サンパウロのレースで3台目をエントリー、チャンスを与えるという。
KVレーシング・テクノロジーは2003年にPKレーシングとして設立されたチーム。その後、クレイグ・ポロックなども関与したが、現在はチャンプカー・ワールドシリーズを率いたケビン・カルコーベンと、元CART王者のジミー・バッサーが共同オーナーとなっている。2009年はモラエスの1カー体制で参戦、モラエスが父親の不幸により帰国した際は、ポール・トレイシーがステアリングを握った。