英AUTOSPORTが2015年イギリスGPを戦った全ドライバーを10点満点で評価、今回の最高点9点がメルセデスのルイス・ハミルトンとフォース・インディアのニコ・ヒュルケンベルグに与えられた。
英AUTOSPORTのF1担当編集者ベン・アンダーソンは、2015年第9戦を振り返り、20人のドライバーに評価点を与えた。
ハミルトンはポールポジションから一時後退しながらも戦略をうまく決めて最終的に優勝を勝ち取った。
「FP1ではスピンするなど、週末の出だしはよくなく、金曜にはチームメイトほどの速さを見つけられず、本人も『途方に暮れていた』と言っていたほどだった」とアンダーソン。
「しかしチームがライドハイトを修正するとハミルトンは調子を取り戻し、実力で挽回してポールポジションにつなげた」
「決勝スタートはよくなく、セーフティカー後のリスタートで(フェリペ・)マッサからリードを取り戻そうとして失敗したため、満点は与えられないが、その後のレース運びは見事だった」
ヒュルケンベルグは9番グリッドから7位を獲得した。
「ここはフォース・インディアが得意とするコースではないが、アップデート版のVJM08で予選でレッドブルやトロロッソと互角に戦った。チームは彼のQ2でのラップは『非常に見事だった』と褒め称えている」
「スタートで5位に上がり『キャリアベストの出来』と自分自身でもレース後に喜んでいた。最初のピットストップの時期に順位を落とし、インターミディエイトへの交換が1周遅かったものの、素晴らしい走りを見せた」
マクラーレン・ホンダのアロンソは8点、ジェンソン・バトンは6点の評価だった。
アロンソは17番グリッドからスタート、10位でフィニッシュし、今季初ポイントを獲得した。
「ショートノーズに変わったMP4-30だが非常に扱いづらそうで、アロンソが金曜にコースオフするシーンもあった。FP3ではトラブルに見舞われたものの予選では大分感触がよくなったようで、チームメイトにまずまずの差をつけている」
「1周目に接触事故があったが、うまく挽回してマクラーレン・ホンダ移籍後初ポイントを獲得した。雨が降り始めた際にすぐにインターミディエイトに交換したドライバーたちの中で、そのタイヤセットのまま最後まで走り切ったのは彼だけだったというのも印象深かった」
バトンは18番グリッドからスタート、1周目にロータスのアクシデントを避けようとして体勢を崩したアロンソからヒットされたことで、その場でリタイアする結果に終わった。
「今回初めてマクラーレンの最新アップデートを試す機会を得たバトンだが、ミディアムタイヤでバランスを見つけるのに苦労し、プラクティスの間には一度もマシンの挙動にポジティブな感想を示さなかった」
「予選前までアロンソよりトラブルが少なかったにもかかわらず、チームメイトより下位で終わり、決勝ではアロンソとの接触によりコーナー3つでレースを終えた。イギリスGPで運のないバトンだが、今年は特に忘れてしまいたいような週末になった」
英AUTOSPORTによる2015年第9戦イギリスGPでの各ドライバーの点数は以下のとおり(10点満点)。
■メルセデス
ルイス・ハミルトン:9点
ニコ・ロズベルグ:8点
■レッドブル・レーシング
ダニエル・リカルド:5点
ダニール・クビアト:7点
■ウイリアムズ
フェリペ・マッサ:8点
バルテリ・ボッタス:6点
■フェラーリ
セバスチャン・ベッテル:8点
キミ・ライコネン:6点
■マクラーレン
フェルナンド・アロンソ:8点
ジェンソン・バトン:6点
■フォース・インディア
ニコ・ヒュルケンベルグ:9点
セルジオ・ペレス:6点
■トロロッソ
マックス・フェルスタッペン:6点
カルロス・サインツJr.:7点
■ロータス
ロマン・グロージャン:6点
パストール・マルドナド:5点
■マノー・マルシャ
ウィル・スティーブンス:7点
ロベルト・メリ:4点
■ザウバー
マーカス・エリクソン:6点
フェリペ・ナッセ:6点