英AUTOSPORTが2015年カナダGPを戦った全ドライバーを10点満点で評価、今回の最高点9点がウイリアムズのバルテリ・ボッタスとフェリペ・マッサに与えられた。

 英AUTOSPORTのF1担当編集者ベン・アンダーソンは、2015年第7戦を振り返り、20人のドライバーに評価点を与えた。
 4番グリッドから3位を獲得したボッタスと、15番グリッドから6位まで追い上げたマッサが、ポール・トゥ・フィニッシュを飾ったルイス・ハミルトンと2位に続いたニコ・ロズベルグより高い評価を受けている。

「カナダを前にボッタスは、このサーキットではウイリアムズはフェラーリを脅かす位置に戻れるはずだと予想していた」とアンダーソン。
「実際彼は予選でキミ・ライコネンからコンマ1秒以内のタイムをマークした。決勝でも速さで勝る他のマシンを押さえて上位を走り、ライコネンのスピンによって訪れたチャンスを逃さず今季初表彰台をつかんだ」

 マッサは予選でエンジンにトラブルが発生、Q1落ちを喫したが、決勝で速さを発揮、オーバーテイクを繰り返して入賞を果たした。
「マッサはターボのウェイストゲートに故障が起きたことで予選17番手に沈んだ。他車のペナルティでふたつ上のグリッドからスタート、見事な走りでトップ6まで追い上げた」

 ハミルトンはFP2でクラッシュ、FP3も順調に進められなかったが、肝心な時にうまく決めて見せたとして8点。ロズベルグは予選でハミルトンに差をつけられ、決勝でも仕掛けるチャンスをつかめずに終わり7点の評価にとどまった。

 マクラーレン・ホンダは、フェルナンド・アロンソが7点、ジェンソン・バトンが6点という評価だった。

 アロンソは13番グリッドからスタート、エキゾーストトラブルによりリタイアを喫した。
「何よりも純粋なパワーを必要とするこのサーキットでは苦労することをアロンソは覚悟していた。FP2の後でエンジンを交換しなければならず、FP3の走行時間のほとんどを失った」
「予選ではザウバー1台に勝つというドラマがあり(本人は大したことではないと気にとめていなかったが)、フェルスタッペンのグリッドペナルティにより13番グリッドからスタート。度重なる燃料節約の指示に不満を示していたが、最終的にはエキゾーストトラブルが彼を悲惨なレースから救い出した」

 トラブルで予選を走れなかったバトンは最後尾からスタート、最終的にトラブルでリタイアせざるを得なかった。
「ホンダはカナダに向けてエンジンをアップデート、ターボとMGU-Hに改良が加えられたと考えられている」
「バトンはFP3でERSが故障、今季2回目の予選欠場となった。ターボとMGU-Hにダメージが見つかったため交換せざるを得ず、ドライブスルーペナルティも科された。1周目にペナルティを受けた後、低調な走りを続け、アロンソ同様にエキゾーストが壊れてレースを終えた」

 英AUTOSPORTによる2015年第7戦カナダGPでの各ドライバーの点数は以下のとおり(10点満点)。

■メルセデス
ルイス・ハミルトン:8点
ニコ・ロズベルグ:7点
■レッドブル・レーシング
ダニエル・リカルド:5点
ダニール・クビアト:8点
■ウイリアムズ
フェリペ・マッサ:9点
バルテリ・ボッタス:9点
■フェラーリ
セバスチャン・ベッテル:8点
キミ・ライコネン:7点
■マクラーレン
フェルナンド・アロンソ:7点
ジェンソン・バトン:6点
■フォース・インディア
ニコ・ヒュルケンベルグ:7点
セルジオ・ペレス:5点
■トロロッソ
マックス・フェルスタッペン:5点
カルロス・サインツJr.:7点
■ロータス
ロマン・グロージャン:6点
パストール・マルドナド:7点
■マノー・マルシャ
ウィル・スティーブンス:6点
ロベルト・メリ:7点
■ザウバー
マーカス・エリクソン:6点
フェリペ・ナッセ:4点

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