メルセデスGPのミハエル・シューマッハーがF1復帰後初めて「レースが楽しくない」とコメントしたとして、契約期間を全うせずに早期引退をするのではとの見方が再び浮上している。
トルコでチームメイトのニコ・ロズベルグは3番グリッドから5位を獲得したが、シューマッハーは序盤にビタリー・ペトロフと接触し、一時は17番手までポジションを落とし、最終的には12位に終わった。
シューマッハーはトルコGPの後、BBCに対して次のようにコメントした。
「僕らの位置から考えて、ポジションが落ちないよう防御しなければならないよりも前を見て行ける方がいいし、僕はほとんどずっと前を目指して行けた。でも今は大きな喜びは感じない。例外となるアクションはあるけれど、それだけだ」
EXPRESS.co.ukは、シューマッハーがF1復帰後初めてレースが楽しくないとコメントしたとして、彼はF1への意欲を失っているのかもしれないと推測している。
元ライバルで現在BBCのF1コメンテーターを務めるデイビッド・クルサードは、シューマッハーは自身の今後のF1計画について考え直すのではないかと示唆している。シューマッハーは2012年末までメルセデスとの契約を結んでいる。
「彼はチームメイトと同じレベルで戦えていない」とクルサード。
「これまでの結果を見ると、ニコの方がミハエルよりもマシンの力をよく引き出している。ミハエルはもうだめだと結論づけることなどすべきではないし、彼が素晴らしい才能を持っているのは確かだ。それでも彼は自分自身に対して問いかけてみるべきだ」
「一番問題なのは、彼が楽しんでいないということだ。正直に本当のことを言うと、(F1最後の年となった)2008年序盤の僕にはそういう要素があった。僕は自分が思っているほど力を発揮できず、以前ほどレースを楽しめなかったんだ」
「徐々にそういう傾向が強くなっていき、鏡の中のをのぞきこみ、数週間前あるいは数カ月前に感じた思いは内なるメッセージだったのだと悟ることになる。時間の流れに逆らうことはできない」