ヴァージン・レーシングのデザイナー、ニック・ワースは、2011年型マシンMVR-02は昨年型よりあらゆる面において優れていると語った。

 チームは7日、ロンドンのBBCテレビジョンセンターにおいて新車を披露した。ワースは、マシンデザイン上、大きな前進を成し遂げることができたと語った。
「昨年半ばからプロセスにとりかかったため、必要な開発ペースややるべき作業についてチェックすることができた」
「他のチームに追いつくための作業に取り組んできた。マシンのリヤ部は去年と比べて大幅に制限されているが、このマシンによって、自分たちのこれまでのポジションに追いつくだけでなく空力効率においてさらに上を行くことができた。あらゆる意味において、このマシンは昨年型より速く、優れている」

 ヴァージンは風洞を使わずCFDによってマシンをデザインしている唯一のチームだ。2010年はコンストラクターズ選手権で最下位だったが、CFDのみを使うというアプローチが間違っていたわけではないと、ワースは述べた。
「昨年は、(CFDに関しては)すべて非常にうまくいった」
「他の新規チームもある程度そうだったのだが、我々はハイドロリックおよびギヤボックスの信頼性に足を引っ張られた。したがって、2011年にはそこに集中した」
「アブダビとテストで、新車に新しいハイドロリックシステムを搭載する。(昨年と比べれば)今シーズンはとてもよく準備が整っている」

 MVR-02はKERSを搭載しない。ワースは、自分たちの状況においては、KERSより他のものに集中する方が重要であると述べた。
「KERSは興味深いテーマであり、プリウスなどのハイブリッドカーと関連する素晴らしいテクノロジーだ」
「(しかし)非常に金がかかり、非常に重い。0.3秒の価値があるが、我々には3秒のギャップがある」
「ティモ(・グロック)に対して3秒速くなったとは言えないけれど、かなりペースを上げることはできた。空力に集中する方が重要だ」

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