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ル・マン/WECニュース

投稿日: 2009.05.26 00:00
更新日: 2018.02.15 13:22

【ポルシェジャパン】ニュルブルクリンク24時間レース ポルシェが4年連続総合優勝


ニュルブルクリンク24時間レース

ポルシェが4年連続総合優勝

 ポルシェAG(本社:ドイツ、シュトゥットガルト 社長:Dr.ヴェンデリン・ヴィーデキング)は、ニュルブルクリンク24時間レースで4年連続優勝を飾りました。ティモ・ベルンハルト(ドイツ)/マルク・リエブ(ドイツ)/ロマン・デュマ(フランス)/マルセル・ティーマン(モナコ)組は、480 psのマンタイレーシングポルシェ911 GT3 RSRで2位のアウディR8に1周もの大差をつけてフィニッシュ。また、リヒャルト・リエッツ(オーストリア)/ウォルフ・ヘンツラー(ドイツ)/エマニュエル・コラール(フランス)/ディルク・ヴェルナー(ドイツ)組がドライブするマンタイポルシェ2号車の445 psを発生する911 GT3カップSが3位に入賞しています。

 このレースでポルシェは、上位10位までに7台入るという圧倒的な強さを見せつけました。235,000人の観客は、ニュルブルクリンク24時間の歴史上もっとも速いレースを眼にすることになりました。優勝チームは3,933 kmを走破しましたが、これは2006年に自らが打ち立てた最長走行記録を101 km更新するものです。ティモ・ベルンハルトとマルセル・ティーマンは、この伝統ある耐久レースで4連勝を達成した初のドライバーという栄誉に輝いています。特にティーマンは通算5回目となる表彰台の頂点に立ち、ニュルブルクリンク24時間レースでもっとも大きな成功を収めたドライバーとなりました。レースは序盤からスリリングな展開となりました。マルク・リエブはおよそ1時間にわたり、ポールポジションからスタートしたディルク・アドルフが操るフォードGTの背後につけていました。周回遅れのクルマをオーバーテークした直後にフォードがスピン、このチャンスにリエブがトップに躍り出ます。

 早朝まで、昨年のチャンピオンはアウディと息をもつかせぬ一騎打ちを展開します。パワーで優るR8 LMSは、燃料を20リッター多く積むことができるレギュレーションに助けられ1回の給油で1周多く走ることができます。「これに対抗するため、私達はより大きなリスクを負ってもプッシュし、周回ごとにリードを保つことに集中しました」とティモ・ベルンハルトは彼にとってもっとも過酷なものとなった24時間レースを振り返っています。さらにマルク・リエブは「アウディがマシントラブルに見舞われてからの最後の数時間は、大事に走ることができた」と話しています。ロマン・デュマによると、勝因は「私達全員が驚異的なペースをキープすることができたこと、そして誰もミスしなかった」ことでした。マルセル・ティーマンは、「今日、私達はモータースポーツにおける新しい歴史を作った。チームは4連勝を果たし、個人的にはニュルブルクリンクで最多勝利を挙げられたのは、私にとって非常に大きなことだ」、とひとつの夢が叶った喜びを語っています。

 チーム監督を務めるオラフ・マンタイにとって4連勝は最高の結果で、「私はチームとドライバーをこの上なく誇りに思う。ティモ、マルク、ロマン、マルセル以上のドライバーラインナップは考えられなかった。リヒャルト、ウォルフ、エマニュエル、ディルクも911 GT3カップSから最高のパフォーマンスを引き出してくれた。ドライブシャフト交換で24分間を失わなければ、今日は1-2フィニッシュも夢ではなかった」とコメントしています。

 ポルシェ911の驚くべき信頼性の高さは、ウーヴェ・アルツェン(ドイツ)監督率いるチームによっても証明されました。ドイツ人チームのサシャ・ベルト/ランス・ダビド・アーノルト/クリストファー・ミース組は、世界13カ国で開催されているポルシェ カレラ カップ用420 psの911 GT3カップを駆り堂々の4位入賞を果たしたのです。ポルシェのモータースポーツ部門のトップであるハルトムート・クリステンは、各ポルシェ チームの安定した強さを評して、「私達のカスタマーチームが、このレースに911 GT3 RSR、911 GT3カップS、そして911 GT3カップの3モデルを投入した。3モデルとも同じように速く、そして信頼性も高かった。ポルシェ911が、現在でも世界最高のスポーツカーであることを示すのに、ニュルブルクリンク以上の舞台はないと思う。マンタイレーシングをはじめ、各クラスですばらしい結果を出した全てのポルシェ チームにおめでとうと言いたい。ポルシェ チームにとっては明らかに不利となった燃料タンクの新しいレギュレーションにもかかわらず、マンタイレーシングは4連勝の快挙を成し遂げることができた。だからといって、レギュレーションの改正が必要であるという事実には変わりない。効率の良い車両が、燃料補給のためにピットインしている時間が一番長くならなくてはならないのは間違っている」と語っています。


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