レースを愛してやまないファンの方々へ
autosport web Premiumが登場。

詳細を見る

ル・マン/WECニュース

投稿日: 2010.04.27 00:00
更新日: 2018.02.15 19:41

【ポルシェジャパン】ポルシェ911 GT3 Rが3勝目を挙げる


ニュルブルクリンク・ロングディスタンスチャンピオンシップ

ポルシェ911 GT3 Rが3勝目を挙げる

ポルシェAG(本社:ドイツ、シュトゥットガルト 社長:ミヒャエル・マハト)のポルシェ911 GT3 Rが確かな信頼性で輝きを放ち続けています。
ニュルブルクリンク・ロングディスタンスチャンピオンシップ第3戦において、マメロウレーシングがシーズン初勝利を祝いました。ヴァイザッハ生まれのGT3Rにより初戦から2連勝を飾ったのはマンタイレーシングでした。この第3戦では7台ものポルシェがトップ10以内でフィニッシュしています。クリス・マメロウは4番手でスタート、トップグループでレースを進めます。チームメートでありポルシェのワークスドライバーでもあるウォルフ・ヘンツラーが順位を着実に上げて行きます。しかし、予定されていたフィニッシュ時間の35分前に悲劇的な事故が発生し、レースが中止され、その時点でレースをリードしていたマメロウレーシングがレースの勝者となりました。

アーミン・ハーネ/ヨッヘン・クルンバッハ/マルク・ギンドルフ組はマンタイレーシング911 GT3 Rデビュー戦での成功を祝いました。7番グリッドからスタートとなったブラック/ホワイトのストライプが入った911は順位を上げ、4位でフィニッシュしました。ポルシェ911 GT3 Rは2010年春から各カスタマーチームにデリバリーが開始されています。この車両は動力性能とハンドリングが主眼として開発されました。911 GT3 Rには480 PS(353 kW)を発生する4リッター水平対向6気筒エンジンが搭載されています。シーケンシャルタイプの6速トランスミッションを介して後輪を駆動します。車両重量わずか1,200 kgの911 GT3 Rの開発は、2009年9月にワンメイクカップレース用に発表されたポルシェ911 GT3カップを使って行われました。GT3 Rでは排気量が200 cc拡大され、最高出力はベースモデルと比較して30 PS向上しています。これらのレース車両はどちらも、公道仕様車である911 GT3 RSがベースとなっています。
ニューGT3 Rはアンチロックブレーキシステム(ABS)、トラクションコントロール、および「スロットルブリップ」機能を備えた電子制御スロットルなどの採用により、先代モデルである911 GT3カップSと比較してプロのレーシングドライバーが順応しやすく、またトップアマチュアドライバーにとっても習熟が易しくなっています。前後のホイールハウスは大きく張り出し、先代モデルよりもワイドトレッド化されていることが一目でわかります。アンダーフロアは完全にパネルで覆われ、リアディフューザーが備えられています。また先代モデルと比べて、リアスポイラーの調整範囲が広がっています。