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ル・マン/WECニュース

投稿日: 2009.08.10 00:00
更新日: 2018.02.15 14:35

【ポルシェジャパン】ALMS第6戦ミッドオハイオ:ポルシェ911 GT3 RSRが5連勝


アメリカン・ル・マン・シリーズ第6戦、米国ミッドオハイオ

ALMS:ポルシェ911 GT3 RSRが5連勝

 ポルシェAG(本社:ドイツ、シュトゥットガルト 社長:ミハエル・マハト)のワークスドライバーであるイェルク・ベルクマイスター(ドイツ)/パトリック・ロング(米国)組は、ミッドオハイオ・スポーツ・カー・コースで開催されたアメリカン・ル・マン・シリーズ(ALMS)の第6戦で、フライングリザードモータースポーツのポルシェ911 GT3 RSRを駆ってGT2クラス5連勝を達成しました。

 ALMSのシーズン後半戦の幕開けとなるこのレースを勝利で飾り、ベルクマイスター/ロング組はチャンピオンシップに獲得に向けてさらにポイント差を広げました。イェルク・ベルクマイスターは「右肩上がりの感じです。パトリックにも、私にとっても5連勝は初めての経験です。コルベットとBMWが非常に手強く、公園を散歩するように、とはいきませんでした。また、ヒヤッとする場面も2つありました。1つ目はライバルがリアホイールに接触したことですが、幸いタイヤは無事でした。次に前走車がエンジンをブロー、私のクルマのフロントウインドウにはオイルが付着しましたが、そこでも運が味方してくれました」と激戦を制した後に話しています。

 アメリカ中西部のテクニカルなサーキットで、イェルク・ベルクマイスターはポールポジションからレースをリードし、ピットストップまで首位を守ります。チームメイトのパトリック・ロングは3位でコースに戻りますが、わずか1周でトップの座を奪い返しました。ライバル達はコーションフェーズの間にピットストップを行いますが、ロングは無給油で1時間20分間にわたり走行し続けました。フライングリザードの作戦は吉と出ましたが、リスクがない作戦ではありませんでした。チェッカーフラッグを受けた時点で、タンクにはわずか2リッターの燃料しか残っていなかったのです。

 パトリック・ロングは「ファイナルラップで残量警告灯が点灯しましたが、作戦は正しかったという自信がありました。今日の勝因は、ゴール前に給油をしなかったことです」と述べています。

 イェルク・ベルクマイスター/パトリック・ロング組は、2005年のアメリカン・ル・マン・シリーズでGT2クラスのチャンピオンを経験しています。今シーズンは、今週末のミッドオハイオ戦までに、セントピーターズバーグ、ロングビーチ、ソルトレイクシティおよびライムロックで優勝しています。ファルンバッハロールレーシングのポルシェ911 GT3 RSRを操るポルシェのワークスドライバー、ウォルフ・ヘンツラー(ドイツ)とポルシェのジュニアドライバーであるマルティン・ラジンガー(オーストリア)は6位でフィニッシュしました。

 また、このレースでは、ポルシェRSスパイダーのアメリカン・ル・マン・シリーズ復帰しました。、RSスパイダーはヴァイザッハ生まれのスポーツプロトタイプで、2006年から2008年にかけてLMP2クラスのタイトルを総なめにしたモデルです。アメリカのカスタマーチームであるサイトスポーツが初参戦ながら、クラウス・グラフ(ドイツ)/グレッグ・ピケット(米国)組が力強い走りを見せ、クラスウイナーからわずか10秒遅れの2位に入賞し完璧な滑り出しとなりました。クラウス・グラフは「これまでの自分のレースで最高のレースのひとつとなりました。」と話しています。彼は、エルカートレイク、プチ・ル・マンおよびラグナセカでもRSスパイダーをドライブする予定です。「RSスパイダーはセンセーショナルなクルマです。チーム、ポルシェ、そしてミシュランに賛辞を贈りたいと思います。私達は全てにおいて期待を上回ることができ、非常に感激しています」。

 ポルシェ911 GT3カップでレースに挑んだマーチン/メラニー・スノー(米国)組は、アメリカン・ル・マン・シリーズのGT2クラスに新設されたカテゴリーであるALMSチャレンジで2勝目を挙げています。この勝利により、このペアはカテゴリーでのリードをさらに広げました。アメリカン・ル・マン・シリーズの第7戦は、8月16日にウィスコンシン州エルカートレイクのロードアメリカサーキットで開催されます。

決勝: アメリカン・ル・マン・シリーズ第6戦(全10戦)、オハイオ州ミッドオハイオ
GT2クラス結果
1. ベルクマイスター/ロング組(ドイツ/米国)、
   ポルシェ911 GT3 RSR、108周
2. マグナッセン/オコーネル組(デンマーク/米国)、
   シボレーコルベットC6.R、108周
3. ミュラー/ミルナー組(ドイツ/米国)、
   BMW E92 M3、107周
4. ベレッタ/ギャビン組(モナコ/イギリス)、
   シボレーコルベットC6.R、107周
5. メロ/カッファー組(ブラジル/ドイツ)、
   フェラーリF430 GT、107周
6. ヘンツラー/ラギナー組(ドイツ/オーストリア)、
   ポルシェ911 GT3 RSR、107周

GT2クラスポイントスタンディングス
ドライバー部門
1. イェルク・ベルクマイスター、パトリック・ロング(ポルシェ)120ポイント
2. ジェイミー・メロ、ピエール・カッファー(フェラーリ)83ポイント
3. ドミニク・ファンバッハー、イアン・ジェームス(パノス)62ポイント
4. ウォルフ・ヘンツラー(ポルシェ)50ポイント
5. ディルク・ミュラー、トミーミルナー(BMW)47ポイント
6. セズ・ニーマン(ポルシェ)46ポイント

マニュファクチュアラー部門
1. ポルシェ 120ポイント
2. フェラーリ 83ポイント
3. パノス 62ポイント
4. BMW 59ポイント

チーム部門
1. フライングリザードモータースポーツ(ポルシェ)120ポイント
2. リシ・コンペティツィオーネ(フェラーリ)83ポイント
3. パノスチームPTG(パノス)62ポイント


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