【ポルシェジャパン】ALMS第8戦 : カナダ、モスポート　ポルシェがチャンピオンシップでのリードを確保

アメリカン・ル・マン・シリーズ第8戦 : カナダ、モスポート

ポルシェがチャンピオンシップでのリードを確保

　ポルシェAG（本社：ドイツ、シュトゥットガルト 社長：ミヒャエル・マハト）は、8月30日にカナダのモスポート・インターナショナル・レースウェイで行われたアメリカン・ル・マン・シリーズ(ALMS)第8戦においてGT2クラスにおいて5位に入賞し、チャンピオンシップ獲得へ向けてポイントを重ね、リードを確保いたしました。

　フライングリザードモータースポーツのポルシェ911 GT3 RSRをドライブするポルシェのワークスドライバーであるイェルク・ベルクマイスター（ドイツ）／パトリック・ロング（米国）組はGT2クラスで5位に入賞し、アメリカン・ル・マン・シリーズのチャンピオンシップ獲得へまた一歩近づきました。

　トロントに程近いモスポート・インターナショナル・レースウェイでは、5回もの勝利を収めているベルクマイスターとロングのペアの作戦は、16周目には早くも崩れ去ります。ロングが衝突に巻き込まれフロントに大きなダメージを受けたため、予定外のピットストップを余儀なくされたのです。このためトップから1周遅れとなり、表彰台を逃す結果に終わってしまいました。「私達は速さに関しては全く問題ありませんでしたが、1周遅れとなると手の打ち様がありませんでした」とベルクマイスターは話しています。「フィニッシュできただけでも喜ぶべきです。モニターでパトリックのアクシデントを見たとき、帰り支度を始めなければ、と思いました。ニューRSRのシャシーの頑丈さには驚かされます。パトリックのおかげでチャンピオンシップに向けて貴重なポイントを取ることができました」。

　GT2クラスでは、ポルシェのワークスドライバーのペアは2位のフェラーリのジェイミー・メロ／ピエール・カッファー組に31ポイントの差をつけています。ポルシェは、フライングリザードの活躍により、マニュファクチュアラー部門でのリードを保っています。

　ファルンバッハロールレーシング 911 GT3 RSRを駆るポルシェのファクトリードライバーであるウォルフ・ヘンツラー（ドイツ）／ディルク・ヴェルナー（ドイツ）組は有力なライバルを抑えて4位でチェッカーフラッグを受けました。予選ではウォルフ・ヘンツラーが3位の好タイムをマークしましたが、日曜日の決勝は厳しいレースとなります。ウォームアップ中に、ヴェルナーが濡れた路面でスピンしてフロントを大破、決勝までに何とか修理を終えますが、最後尾からのスタートとなり、レースがより難しいものとなりました。さらにヴェルナーは土曜日にモントリオールで行われたグランダムシリーズに参戦したため、レギュレーションで参加が定められている全てのプラクティスセッションに参加することができませんでした。このような状況にも関わらず、このペアは3秒という僅かな差で表彰台を逃すというすばらしい成績を残しました。

「予選で良い結果を出せたため、チーム全体のモチベーションが上がりました。しかし、ディルクのアクシデントの後、クルマが100パーセントの状態でなかったため、決勝では良い結果を出すことができませんでした」とヘンツラーは話しています。チームメイトから911 GT3 RSRを受け取ってから、先頭グループに追いつくところまでは行きましたが、「アタックをかけられるまで詰めることができませんでした。でも、今回のレースでも私達はまた1歩前進しました」。

　アメリカン・ル・マン・シリーズ第9戦、1,000マイル・プチ・ル・マンは9月26日にジョージア州ロードアトランタで開催されます。

レース結果： アメリカン・ル・マン・シリーズ第8戦（全10戦）、カナダ／モスポート
GT2クラス
1. マグナッセン/オコーネル組（デンマーク/米国）、シボレーコルベットC6.R、117周
2. メロ/カッファー組（ブラジル/ドイツ）、フェラーリF430 GT、117周
3. ベレッタ/ギャビン組（モナコ/イギリス）、シボレーコルベットC6.R、116周
4. ヘンツラー/ヴェルナー組（ドイツ/ドイツ）、ポルシェ911 GT3 RSR、116周
5. ベルクマイスター/ロング組（ドイツ/米国）、ポルシェ911 GT3 RSR、115周
6. ファルンバッハ/ジェームス組（ドイツ/米国）、パノスエスペランテ、115周

GT2クラスポイント順位
ドライバー部門
1. イェルク・ベルクマイスター、パトリック・ロング（ポルシェ）138ポイント
2. ジェイミー・メロ、ピエール・カッファー（フェラーリ）107ポイント
3. ドミニク・ファンバッハー、イアン・ジェームス（パノス）68ポイント
4. ディルク・ミュラー、トミー・ミルナー（BMW）63ポイント
5. ウォルフ・ヘンツラー（ポルシェ）61ポイント
6. セズ・ニーマン（ポルシェ）49ポイント
ジャン・マグナッセン、ジョニー・オコーネル（シボレー）49ポイント

マニュファクチュアラー部門
1. ポルシェ 140ポイント
2. フェラーリ 107ポイント
3. BMW 79ポイント

チーム部門
1. フライングリザードモータースポーツ（ポルシェ）138ポイント
2. リシ・コンペティツィオーネ（フェラーリ）107ポイント
3. レイホール・レターマン・レーシング・チーム（BMW）79ポイント