アメリカン・ル・マン・シリーズ第5戦(米国ライムロック)
ALMS:ポルシェ911 GT3 RSR が4連勝
ポルシェAG(本社:ドイツ、シュトゥットガルト 社長:Dr.ヴェンデリン・ヴィーデキング)のワークスドライバーであるイェルク・ベルクマイスター(ドイツ)/パトリック・ロング(米国)組がポルシェ911 GT3 RSRを駆り、米国コネチカット州ライムロックで開催された第5戦のGT2クラスにおいて4戦連続で優勝を飾りました。
この勝利によって、ポルシェは世界最速のスポーツカーで競われるALMSのGT2クラスにおけるシリーズポイントでリードをさらに広げました。フライングリザードモータースポーツの911 GT3 RSRをドライブするパトリック・ロングは、スタート後わずか25分、1周2.487 kmのサーキットで激闘が繰り広げられているGT2クラスでリードを奪います。68周でイェルク・ベルクマイスターへドライバー交代したあとも、力強い走りと完璧なピットストップでさらにリードを広げていき、終わってみれば2位のフェラーリに1周の差をつけ2時間45分のタイムでゴールしました。
この2名のポルシェのワークスドライバーにとって、この勝利はセントピーターズバーグ、ロングビーチそしてソルトレイクシティに続くシーズン4勝目となります。またポルシェは、周回数と燃料消費量の割合で総合的な効率を競う環境クラス、ミシュラングリーンチャレンジでも再び勝利を勝ち取りました。「このレースは、私たちにとってすばらしい結果となりましたが、特に後半は見かけほど楽ではなく気を抜くことができないレースでした」とベルクマイスターは述べています。フライングリザードのピットクルーはゴール前25分の最後のピット作業をすばやく終え、ベルクマイスターに決定的なアドバンテージをもたらしました。その後、フェラーリにストップアンドゴーのペナルティ(ピットレーンの速度超過)が出された時点で、勝負がつきました。ベルクマイスターは、「あのペナルティのおかげで、最終ラップは比較的楽になりました」とコメントしています。
「今回4勝目をあげて、チャンピオンシップに向けて多少の余裕が生まれました。毎回レースでは全力を尽くしていますが、今日もまた例外ではありませんでした」と、ロングは話しています。また、ミシュラングリーンチャレンジでの勝利にも喜びを隠せない様子で「これは、ポルシェがパフォーマンスはもちろんのこと、効率においてもライバルをリードしていることを示すものです」と述べています。ファルンバッハロールレーシングのポルシェ911 GT3 RSRのステアリングを握るポルシェのワークスドライバーであるウォルフ・ヘンツラーは、僅差で表彰台を逃しました。ヘンツラ—は前戦のソルトレイクシティで2位に入賞していますが、このレースではブライス・ミラー(米国)と共に4位でゴールし、これにVICIレーシングの911 GT3 RSRで参戦したヨハネス・シュトゥック(オーストリア)/リチャード・ウエストブルーク(イギリス)組が続きました。
レース後もウォルフ・ヘンツラーは休む間もなく、日曜日に開催されるグランダムシリーズ第8戦でファルンバッハロールレーシングの911 GT3カップに乗り込むため自家用機でライムロックからアラバマ州バーミングハムへと向かいました。
アメリカン・ル・マン・シリーズのGT2クラスに新設されたALMSチャレンジでは、ポルシェ911 GT3カップに乗るウェスリー・ホーグランド(米国)/ボブ・ファイエタ(米国)が優勝を飾っています。
アメリカン・ル・マン・シリーズの第6戦は、8月8日にオハイオ州ミッドオハイオで開催されます。
レース結果: アメリカン・ル・マン・シリーズ第5戦(全10戦)、コネチカット州ライムロック
GT2クラス結果
1. ベルクマイスター/ロング組(ドイツ/米国)、ポルシェ911 GT3 RSR、167周
2. メロ/カッファー組(ブラジル/ドイツ)、フェラーリF430 GT、166周
3. オーバレン/ハンド組(米国/米国)、BMW E92 M3、166周
4. ヘンツラー/ミラー(ドイツ/米国)、ポルシェ911 GT3 RSR、165周
5. シュトゥック/ウエストブルーク(オーストリア/イギリス)、ポルシェ911 GT3 RSR、163周
6. ファルンバッハ/ジェームス(ドイツ/米国)、パノスエスペランテ、163周
7. ファン・オーバービーク/ニーマン(米国/米国)、ポルシェ911 GT3 RSR、162周
ポイント順位(GT2クラス)
ドライバー
1. イェルク・ベルクマイスター、パトリック・ロング(ポルシェ)100ポイント
2. ジェイミー・メロ、ピエール・カッファー(フェラーリ)75ポイント
3. ドミニク・ファンバッハー、イアン・ジェームス(パノス)58ポイント
4. セズ・ニーマン(ポルシェ)44ポイント
ウォルフ・ヘンツラー(ポルシェ)44ポイント
6. マルク・リエブ(ポルシェ)36ポイント
マニュファクチュアラー
1. ポルシェ 100 ポイント
2. フェラーリ 75ポイント
3. パノス 58ポイント
チーム
1. フライングリザードモータースポーツ(ポルシェ)100ポイント
2. リシ・コンペティツィオーネ(フェラーリ)75ポイント
3. パノスチーム PTG(パノス)58ポイント
4. ファルンバッハロールレーシング(ポルシェ)44ポイント