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ル・マン/WECニュース

投稿日: 2009.08.03 00:00
更新日: 2018.02.15 14:27

【ポルシェジャパン】LMS:フランスのポルシェチームが表彰台を獲得


ル・マン・シリーズ第3戦:ポルティマン(ポルトガル)

LMS:フランスのポルシェチームが表彰台を獲得

ポルシェAG(本社:ドイツ、シュトゥットガルト 社長:ミハエル・マハト)のカスタマーチームでありフランスに拠点を置くIMSAパフォーマンスチームは、ポルトガルのポルティマンにて開催されたル・マン・シリーズ第3戦のGT2クラスにおいて表彰台を獲得いたしました。ワークスドライバーのパトリック・ピレ/ライモン・ナラ(いずれもフランス)組は、ポルシェ911 GT3 RSRで果敢かつ完璧な走りでGT2クラス2位という輝かしい結果を残しました。

また、同じくポルシェのワークスドライバーで、今シーズン2回のレースで2勝を挙げチャンピオンシップのポイントリーダーでもあるマルク・リエブ(ドイツ)/リヒャルト・リエッツ(オーストリア)組は、ポールポジションからのスタート直後にアクシデントに見舞われたにもかかわらず、アルガルベサーキットの1,000 km レースを完走し、ポイントを稼ぎました。しかし、残念ながらこのペアはランキング2位に順位を下げています。

パトリック・ピレは複雑な表情で「2位は今シーズンでは最高の成績なので、われわれは大いに喜んでいます。しかし、今日はクルマの状態が非常に良く、ハンドリングも含め信じられないような走りができました。それを思うと残念です」と話しています。ピレは、ピットで1分30秒を費やした以外は、2時間レースをリードし続けました。ピレのチームメイト、ナラはスタート直後のアクシデントで車にダメージを受け、リアのマッドガードの修理のためピットインを余儀なくさせられまたしが、3番手でレースに復帰しました。「ナイトセッションは集中力をより高めなければいけないので厳しかったです。われわれはプロトタイプの争いに絡まないように注意して走り続けました。今日、パトリックはすばらしい活躍をしてくれました」。
とナラはコメントしています。

フェルベマイヤーチームにとってはドラマチックなレースとなりました。スタート直後、第1コーナーでの混戦の中、ポルトガル人ドライバーのフランシスコ・クルス・マルティンスはブレーキングが遅れ、リエッツ/リエブ組の右リアタイヤに接触したのです。クルス・マルティンス(ポルトガル)/クリスティアン・レイド(ドイツ)/ホースト・フェルベマイヤーJr(オーストリア)組は、サスペンションの破損により早々にリタイヤとなりました。リエッツはタイヤを交換してコースに何とか戻ることができましたが、この事故のため1時間後にはリアホイールのマウントが破損、さらにリアアクスルを固定している3本のボルトのうち1本が折れ、修理に1時間を費やすことになり、リエブはGT2クラスのトップから30周遅れでレースに復帰しています。

しかしその後リエブ/リエッツ組は怒涛の追い上げを見せ、GT2クラス8位でレースを終えました。「ポールポジションで得た2ポイントと8位という結果は、勝てるレースだっただけに残念です」とマルク・リエブは落胆を隠しません。
「レース前には、ライバル達に7ポイントの差をつけていましたが、今は2ポイント差を追う立場になってしまいました。クルマの調子がよかっただけに、これは残念な結果です。冬の間に911 GT3 RSRを仕上げ、第3戦に向けて全てが整っていました。が、あのクラッシュです。しかしあれだけのダメージを受けたクルマで最後まで走れたのは奇跡のようなものです。これは、チームのメカニックがどれだけプロフェッショナルに徹し、尽くしているかを表しています。すばらしい仕事でした」。

リヒャルト・リエッツは、「フランシスコは謝罪に来てくれました。彼は、自分のミスに打ちひしがれている様子でした。今はマルクと私は落ち込んでいますが、自信を失ったわけではありません。勝てるクルマがありますから、チャンピオンシップを取るつもりです。今のわれわれの目標は、3週間後のニュルブルクリンクでチャンピオンシップのリードを奪還することです」と述べています。

2009年ル・マン・シリーズ第4戦は、8月23日にニュルブルクリンクで開催されます。

レース結果: ル・マン・シリーズ第3戦(全5戦)、ポルトガル/ポルティマン

GT2クラス結果
1. ベル/ブルーニ組(イギリス/イタリア)、
フェラーリF430 GT、190周
2. ピレ/ナラ組(フランス/フランス)、
ポルシェ911 GT3 RSR、190周
3. ガルシア/マンセル/メロ組(スペイン/イギリス/ブラジル)、
フェラーリF430 GT、189周
4. アーレット/ファルンバッハ/ベルトワーズ組(ドイツ/ドイツ/フランス)、フェラーリF430 GT、188周
5. シモンセン/カッファー組(デンマーク/ドイツ)、フェラーリ430 GT、187周

ポイント順位(GT2クラス)ドライバー
1. ロバート・ベル/ジャンマリア・ブルーニ(フェラーリ)25ポイント
2. マルク・リエブ/リヒャルト・リエッツ(ポルシェ)23ポイント
3. アントニオ・ガルシア/レオ・マンセル(フェラーリ)18ポイント
4. ピエール・アーレット(フェラーリ)15ポイント
5. ジェイミー・メロ(フェラーリ)14ポイント

ポイント順位(GT2クラス)マニュファクチュアラー
1. フェラーリ 45ポイント
2. ポルシェ 34ポイント
3. スパイカー 4ポイント
4. アストンマーチン 3ポイント


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