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ル・マン/WECニュース

投稿日: 2009.06.12 00:00
更新日: 2018.02.15 13:36

【ポルシェジャパン】NAVIチームGOHはLMP2クラス2番手からのスタート


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NAVIチームGOHはLMP2クラス2番手からのスタート

ル・マン24時間: ポルシェ RS スパイダーと911 GT3 RSRがポールポジションを獲得

ポルシェAG(本社:ドイツ、シュトゥットガルト社長:Dr.ヴェンデリン・ヴィーデキング)は6月11日(水曜)に開催されたル・マン24時間レースの予選においてLMP2クラスおよびGT2クラスでポールポジションを獲得しました。

エセックス・チーム(デンマーク)のレギュラードライバーであるキャスパー・エルガード(デンマーク)はRSスパイダーで3分37秒720のタイムを記録し見事LMP2クラスのポールボジションを獲得いたしました。もう1台、RSスパイダーを走らせるNAVIチームGOHは、荒聖治のドライブでエセックス・チームのわずか0.082秒差で惜しくもポールポジションを逃しました。ポルシェの誇る2台のプロトタイプスポーツカーは、13.629kmのサルテ・サーキットにて同クラスのライバルたちにその力を見せつけました。

GT2クラス予選のトップに争いは熾烈を極めました。
フライングリザード・モータースポーツ(米国)から参戦するポルシェのワークスドライバー、イェルク・ベルクマイスター(ドイツ)と同じくワークスドライバーでありフェルベマイヤープロトンチームから参戦するマーク・リエブ(ドイツ)が駆る2台の911 GT3 RSRは0.03秒というほぼ同タイムでクラス争いのトップを演じました。

昨年のル・マン24時間レースで1-2フィニッシュを成し遂げたプロトタイプスポーツカーだけでなくカスタマーチームからのエントリーとなる5台の911も77回目を数える伝統の耐久レースにおいて、圧倒的に存在感を示したのです。

エセックスは昨年のル・マン24時間でクラス2位を獲得しています。
ポールシッターとなったエルガードはクリスチャン・ポールセン(デンマーク)、そしてポルシェのワークスチームに所属するエマニュエル・コラール(フランス)の3人で悲願のル・マン制覇を目指します。
「雨が降った昨日の練習走行で我々はセットアップを見つけられなかったが、ドライコンディションの予選では素晴らしいパフォーマンスを見せる事ができた。ミシュランタイヤとのマッチアップも昨年以上で、RSスパイダーとの相性は抜群だ」。とコラールは語りました。
エセックス・チームは、新しいカラーリングでル・マンに登場し、ファンを驚かせました。みどりを基調としたそのカラーリングは、ミシュランが主催する「ミシュラン グリーンX チャレンジ」のオフィシャル・アンバサダーであることを物語ります。昨年、RSスパイダーはこの24時間レースで同じくミシュラン主催によるパフォーマンスと燃料消費量を掛け合わせて計算する燃費効率コンテストで優勝しています。

NAVIチームGOHのアタッカーを務め、2004年のル・マン総合優勝経験者である荒聖治は、僅差でLMP2クラスのトップタイムを逃しました。2005年以来のル・マン参戦となった荒は「アタックラップの最中、インディアナポリスコーナーでトラフィックに巻き込まれ、クリアラップを取ることができなかった。
ポールを獲得できなかったのは悔しいが、RSスパイダーが素晴らしいレースカーであることは十二分に確認できした。とくに300km/hオーバーからのブレーキングには、ドライビング中でも感動してしまう。」荒とチームを組むのは昨年のマカオGP F3王者、国本京佑とポルシェのワークスドライバー、サシャ・マーセンです。
マーセンは、ル・マンにかける意気込みを、「クルマの開発時から携わってきた私にとって、RSスパイダーで世界最速であり、もっとも魅力的な耐久レースで勝利することは最大の夢だ。クルマはもちろん、共に戦う2人のドライバー、そしてスタッフとすべてが最高のこのチームで、その夢が実現すると信じている」と語りました。

ポルシェのワークスドライバー、ティモ・ベルンハルト(ドイツ)とロマン・デュマ(フランス)は、もう一名のアウディのワークスドライバーとともにR15 TDIでLMP1予選を戦い総合7位となりました。
ベルンハルトは、「予選ではアタックするよりも、決勝に向けてクルマをセットアップすることを主眼において走行を重ねた。テストデイがなくなり、練習走行も雨だった今年のレースでは、新しいディーゼルを積むレースカーにとってそれがなにより大事な事だ。アウディチームの皆も歓迎してくれているし、ロマンと私はLMP1クラスで総合優勝を狙えるR15でル・マンに参戦できることを嬉しく思っている」とコメントしました。

GT2クラスでは予選開始からしばらくの間、フェルベマイヤープロトンチーム(ドイツ)のマルク・リエブ(ドイツ)、リヒャルト・リエッツ(オーストリア)およびウォルフ・ヘンツラー(ドイツ)がドライブ911 GT3 RSRのポジションは安泰かのように見えました。しかし間もなく予選終了となる直前、フライングリザード・モータースポーツのベルクマイスターがトップタイムを記録し、逆転でポールポジションを獲得しました。
ダレン・ローおよびセズ・ニーマン(ともに米国)とチームを組むベルクマイスターは、「ル・マンでの経験が少ないチームメイト達にドライのコースを体感してもらいたかった。予選の第1セッションではクルマのセットアップを行い、ニュータイヤの最後のところでアタックした。次のセッションでも主に決勝での走行を頭におきながらアタックを続けたよ」と語りました。
リエブも満足げに語りました:「我々のパッケージはクルマもチームも素晴らしい。レースに対しては楽観的に考えている。」

GT2クラス6位からスタートするIMSAパフォーマンスチーム(フランス)は2名のポルシェワークスドライバー、パトリック・ロング(米国)およびパトリック・ピレ(フランス)とライモン・ナラ(フランス)とがドライブします。ホースト・フェルベマイヤーJr、ホースト・フェルベマイヤーSr(ともにオーストリア)およびミヒャエル・ルコール(フランス)がステアリングを握るもう1台の IMSAパフォーマンスチームの911 GT3RSRはクラス14位から、エンデュアランス・アジアからのエントリーするダリル欧陽(中国)、フィリップ・エタンセラン(フランス)およびパルメン・クラレフ(ブルガリア)は続く15位でグリッドからのスタートとなります。

予選結果:ル・マン24時間レース

LMP2クラス
1. エルガード / コラール / ポールセン ( デンマーク / フランス / デンマーク ), ポルシェRSスパイダー, 3:37.720
2. 荒 / 国本 / マーセン ( 日本 / 日本 / ドイツ ), ポルシェRSスパイダー, +0.082秒
3. キーン / ローエンバーグ / ポンビドゥ ( イギリス / スイス / フランス ), ローラ ジャッド, +4.004秒
4. エルドス / ニュートン / ダイソン ( イギリス / イギリス / アメリカ ), ローラ マツダ, +4.232秒
5. プラ / アマラル / スミス ( フランス / ポーランド / イギリス ), ジネッタ ザイテック, +4.292秒

GT2クラス
1. ニーマン / ロー / ベルクマイスター ( 米国 / 米国 / ドイツ ), ポルシェ911 GT3 RSR, 4.03.202秒
2. リエッツ / リエブ / ヘンツラー ( 米国 / ドイツ / ドイツ ), ポルシェ911 GT3 RSR, +0.030秒
3. メロ / カッファー / サロ ( ブラジル / ドイツ / フィンランド ), フェラーリF430 GT, +0.854秒


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