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ル・マン/WECニュース

投稿日: 2009.04.06 00:00
更新日: 2018.02.15 12:44

【Honda】ALMS第2戦 アキュラ勢がALMS史上初となるLMP1、LMP2両クラスで優勝を飾る


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アキュラ勢がALMS史上初となるLMP1、LMP2両クラスで優勝を飾る

アメリカン・ルマン・シリーズ第2戦セント・ピーターズバーグ
■開催日   : 4月4日(土)
■開催地   : フロリダ州セント・ピーターズバーグ
■サーキット : セント・ピーターズバーグ
■コース全長 : 2.896km

 アメリカン・ルマン・シリーズ(ALMS)第2戦アキュラ・スポーツカー・チャレンジが4日(土)にセント・ピーターズバーグのストリートコースで開催され、#9 パトロン・ハイクロフト・アキュラを駆るデイビッド・ブラバム/スコット・シャープ組(パトロン・ハイクロフト・レーシング)が93周で争われたレースのうち43周をリードし、2位の#15 ロウズ・アキュラを駆るエイドリアン・フェルナンデス/ルイス・ディアス組(ロウズ・フェルナンデス・レーシング)に32秒の差をつけLMP1クラス初優勝を飾った。

 アキュラ勢の1-2フィニッシュは、LMP2クラスの表彰台を独占した昨シーズンのデトロイト戦に次ぐ2度目の快挙となり、両クラスでの勝利は10年間のALMS史上、自動車メーカーとして初の偉業達成となった。
 フェルナンデス/ディアス組は圧倒的な速さを見せた2週間前のセブリング12時間レースに次ぐ、2戦連続でのLMP2クラス優勝を果たした。フェルナンデスは、レース中盤の素晴らしいピットストップ後、一時ブラバムとド・フェラン・モータースポーツのサイモン・ペジノをリードする場面もあった。

 決勝前日の3日(金)に行われた予選でポールポジションを獲得した#66 ド・フェランXMサテライト・ラジオ・アキュラを駆るサイモン・ペジノ/ジル・ド・フェラン組(ド・フェラン・モータースポーツ)は、ド・フェランが28秒の差をつけ、ピットストップまではリードを守ったが、38周目にシャープに差をつめられた。
 その後、マシンを託されたペジノは前を走るブラバムとフェルナンデスに猛攻をしかけたが、電気系のトラブルによりリタイヤを余儀なくされた。

 第3戦は、4月18日(土)にカリフォルニア州ロングビーチのストリートコースで開催される。

■ハイクロフト・レーシング:LMP1クラス優勝(総合優勝)
デイビッド・ブラバム(David Brabham)
「今日のコースはとても難しかった。レース終盤でリードを奪ったが、滑りやすい路面だったので油断はできなかった。ひとつのミスでマシンは壁に衝突していただろう。LMP1クラス初優勝はアキュラにとって大きな勝利となった。スコットがレース序盤で素晴らしい走りをしてマシンを託してくれた。優勝はいつでも最高だ。」

スコット・シャープ(Scott Sharp)
「タイヤ選択が鍵を握っていた。左のリアタイヤを固くするというチームの判断は、早い段階では滑りやすいコースコンディションにより裏目に出た。しかし、レースが進むにつれ、タイヤは安定し、ジル(・ド・フェラン)に迫ることができた。デイビッドの走りはいつも通り素晴らしかった。アキュラにとってのLMP1クラス初優勝を果たせたことがとても嬉しい。チームもとても喜んでいる。」

■ロウズ・フェルナンデス・レーシング:LMP2クラス優勝(総合2位)
エイドリアン・フェルナンデス(Adrian Fernandez)
「とても滑りやすい路面で、コースコンディションの把握がとても難しかったが、チームの素晴らしい判断でセットアップが行われた。チーム関係者にとって大きな勝利となった。ロングビーチ戦でも優勝を狙いたい。」

ルイス・ディアス(Luis Diaz)
「レース序盤、LMP2クラスのマツダのマシンに対して差をつけることを念頭に走っていたが、マシンの状態が良く、実際にはLMP1クラスの2台のアキュラと争えていた。スタッフのピットストップ対応はとても素早く、エイドリアンは一時リードを奪った。LMP2クラスのマシンとして偉業を成し遂げた。」

■ド・フェラン・モータースポーツ:リタイヤ
サイモン・ペジノ(Simon Pagenaud)
「金曜日にポールポジションを獲得していただけに、フラストレーションがたまる結果となった。レースはスリリングだったが、今日は全くリズムにのれなかった。ジルが素晴らしい走りでスタートを切り、ドライバー交替するレース後半戦を楽しみにしていたが、マシントラブルに見舞われてしまった。気持ちはすでにロングビーチ戦での勝利に向かってスタートしている。」

ジル・ド・フェラン(Gil de Ferran)
「レース序盤から安定したラップを刻むことができており、勝利できるマシンだと思っていたが、路面のコンディションは理想的なものではなかった。実際に滑りやすく、いくつかのターンでのアプローチが難しかった。自分の走行中には何も起こらなかったにもかかわらず、サイモンに交替した途端に、マシンが正常に走らなくなったことが残念だ。開幕から2戦連続でポールポジションを獲得したものの、どちらのレースもリタイヤしてしまった。しかし、チームの結束は強く、ロングビーチ戦に向かって切り替えている。何としても次戦では勝利したい。」


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