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ル・マン/WECニュース

投稿日: 2014.10.11 00:00
更新日: 2018.02.17 03:29

アウディ、“唯一未勝利”のWEC富士に臨む


2014/10/10
Audi、ランキングトップでFIA世界耐久選手権(WEC)日本戦を戦う
● 今年の後半戦は日本でスタート
● 勝利を重ねるアウディモータースポーツがまだ勝利のない富士に臨む

10月6日 インゴルシュタット: アウディは好調な前半戦を終えています。2012年から開催されているFIA世界耐久選手権(WEC)において、アウディはこれまでに20戦で13勝をあげています。直近のアメリカ、オースティンでの好成績によりタイトル争いで逆転を果たし、アウディは今年初めてマニュファクチャラーズランキングの首位に躍り出ました。10月12日に行われる富士スピードウェイでのWEC第5戦目において、チームはこの勢いを保ち、さらにその差を広げる意気込みです。

 今シーズンの折り返し地点でアウディはポイントを逆転、全8戦のうちの4戦を終えたところでトヨタに18ポイントの差をつけてトップに立ちました。そして今回、新しいランキングリーダーとして後半戦の初戦、激戦が予想されるWEC第5戦に臨みます。東京から約100km程南西に位置する富士スピードウェイは、レーシングカーのエアロダイナミクスにとって非常に厳しい複合要素を持っています。非常にスローなセクションと超高速セクションが交互に配置され、スタート-フィニッシュ前後の1.4kmに及ぶストレートは世界のモータースポーツにおいても最長の部類です。ここではエンジンパワーがものを言います。

 富士はアウディにとって特別な場所です。WECが2012年に始まって以来、各国で開催されてきた9つのサーキットのうち8つにおいて、アウディは少なくとも一度は勝利をあげています。このサーキットが唯一WECで攻略できていないサーキットなのです。

 昨年2013年の日本戦では、マルセル ファスラー/アンドレ ロッテラー/ブノワ トレルイエ (スイス/ドイツ/フランス)組がポールポジションを獲得。しかしこの地域では珍しくない豪雨により、通常のレース運びにはなりませんでした。セーフティカーが入って16周後、レースディレクターはレース中止を決定し、エントラントはそれぞれ半分のポイントしか獲得できませんでした。チームやドライバーのみでなく、観客にとっても非常に残念なレースとなりました。