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ル・マン/WECニュース

投稿日: 2013.10.21 00:00
更新日: 2018.02.16 19:30

アウディ、富士でマニュファクチャラー王座獲得


Audi、FIA世界耐久選手権 (WEC)富士で年間チャンピオンを確定
●6時間レースは激しい雨のため大幅に短縮
●アウディはマニュファクチャラーズに加えドライバーズタイトルも確定
●デュバル / クリステンセン / マクニッシュ組がタイトルポイントのリードを伸ばす

 アウディはFIA世界耐久選手権 (WEC) の富士大会で最終戦を待たずして年間チャピオンの座を防衛しました。Audi R18 e-tron quattroとアウディスポーツ チームヨーストによる偉業は、厳しい状況のもとで達成されました。決勝レースは激しい雨に見舞われコース全体がクリアになることが1度もない中、ポイントリーダーのロイック デュバル / トム クリステンセン / アラン マクニッシュ (フランス/デンマーク/イギリス)組がアウディ勢最上位の総合2位を獲得し、マルセル ファスラー / アンドレ ロッテラー / ブノワ トレルイエ (スイス/ドイツ/フランス)組がLMP1クラス4位を獲得しました。その結果、ドライバーズ タイトルはアウディ勢のどちらかが獲得することが確定しました。

 WEC第6戦は厳しい天候に見舞われました。決勝レースは激しい雨が降り続く中、セーフティカーの先導でスタートしました。富士山の麓に位置する全長4.563kmのコースは、ヘビーウェットの状態が続き、大会競技長はレース開始から8周目にレースを中断しました。レースは中断から2時間半後に再開されましたが、再開からわずか22分後に再び中断されてしまいました。さらに2時間後、セーフティカーの先導でもう一度再開されましたが、わずか1周後にレース中止の決定が下されました。

 大会審査委員会が今回のレースを天災による不可抗力の中止と認定し、各ドライバーにはレース結果に基づいて通常の半分のポイントが付与されました。ポイントはマシンをドライブ出来なかったドライバーにも与えられました。その結果、アウディはトヨタに対して66.5ポイントのアドバンテージを獲得し、残り2大会を待たずして、今年のWECマニュファクチャラーズ チャンピオンを獲得しました。

 アウディ勢最上位は、予選4番手からスタートし、2位でゴールしたロイック デュバル / トム クリステンセン / アラン マクニッシュ組でした。ポイントリーダーの彼らは今回のレースでアドバンテージを40.75ポイントに広げました。予選2番手からのスタートするはずだったトヨタのゼッケン8号車がスターティンググリッドに整列出来ずにピットレーンからの最後尾スタートとなったため、アウディのゼッケン2号車は3番手スタートに繰り上がることとなりました。