2014/11/04
Audi、FIA世界耐久選手権(WEC)上海大会で22ポイントを獲得
・アウディ、マニュファクチャラーズWEC選手権タイトル争いの2番手を堅持
・ル・マン優勝トリオの ファスラー / ロッテラー / トレルイエ組が再びランキング2番手に
11月2日 インゴルシュタット / 上海: 上海で開催されたFIA世界耐久選手権(WEC)第6戦で、アウディは接戦の結果、表彰台にわずかに届きませんでした。マルセル ファスラー / アンドレ ロッテラー / ブノワ トレルイエ(スイス/ドイツ/フランス)組が、6時間の激しい闘いの末、Audi R18 e-tron quattro勢の最上位を獲得しました。ル・マン優勝トリオは、チームメイトのルーカス ディ グラッシ / ロイック デュバル / トム クリステンセン(ブラジル/フランス/デンマーク)組と僅差で先にゴールラインを通過しました。
アウディは全長5.451kmの上海のコースで、昨年に続き、優勝には恵まれませんでした。予選の段階で、Audi R18 e-tron quattroはタイトターンやロングストレートで持てるポテンシャルを存分に発揮することが出来ないことが明らかでした。それほどの不利な状況にあっても、ゼッケン14号車のポルシェと、壮絶な3位争いを展開しました。チームは優れた決勝用のセットアップと素晴らしいドライビングにより、ポールポジションを獲得したライバルを相手に、1歩もひけを取らない走りを続けていました。しかし、レース終了直前に給油用ピットストップを余儀なくされた為に、惜しくも3位に届くことは叶いませんでした。
マルセル ファスラー / アンドレ ロッテラー / ブノワ トレルイエ組は、長い間5番手を走行していました。しかし、5回目のピットストップをスケジュールより早く行う戦略を実行し、2012年世界チャンピオントリオはもう1台のAudi R18 e-tron quattroより上位の4番手に浮上しました。その結果、彼らは年間ドライバーランキングの3番手から2番手に浮上しました。ディ グラッシ / デュバル / クリステンセン組はゼッケン20号車のポルシェを制し、5位でフィニッシュラインを超えました。
全8戦中の6戦を終え、アウディは年間獲得ポイントランキングで首位のトヨタと29ポイント差の2番手を獲得しています。そのため、年間タイトルの行方は未だに決まりません。わずか2週間後にWEC第7戦がバーレーン インターナショナルサーキットで開催されます。2012年と2013年、早期にマニュファクチャラーズとドライバーの両年間チャンピオンを獲得したアウディは、次回のラウンドでチャンピオン獲得に挑みます。
レース後のアウディ首脳陣のコメント
Dr. ウォルフガング ウルリッヒ アウディモータースポーツ代表:
「予選に比べて幾分は良くなっていたものの、満足出来るとは言えない結果でした。上海では不利になるだろうことは、承知していました。レース序盤でのイエローピリオドは、ガソリンエンジンを使用するライバル達に有利に働きました。彼らは給油を早めに行えたことで、レース全体でのピットストップ回数を減らすことが出来ました。しかし、ディーゼルエンジンの我々は、燃料タンク容量とピットストップ時間の規制により、彼らと同じ様には出来ませんでした。また、上海のロングストレートでパフォーマンスを発揮するチャンスに恵まれませんでした」
アンドレ ロッテラー(Audi R18 e-tron quattro 2号車):
「惜しくも表彰台を逃してしまったのが、とても悔しいです。私達は与えられた状況の下でベストの働きをしました。今回のような状況では、これ以上良い結果を得ることは不可能だったと思います。幸いバーレーンの状況は少し改善される様です。次回も全力で闘います」
上海6時間耐久レースの決勝結果
1: ブエミ / デビッドソン (トヨタ) 188 laps
2: 中嶋 / サラザン / ブルツ (トヨタ) +1m12.564s
3: デュマ/ ジャニ / リーブ (ポルシェ) -1 lap
4: ファスラー / ロッテラー / トレルイエ (Audi R18 e-tron quattro) -1 lap
5: ディ グラッシ / デュバル / クリステンセン (Audi R18 e-tron quattro) -1 lap