アストンマーチンは、2016年からの新たなGTE車両規定に沿った新たなアストンマーチン・バンテージGTEの外観を公開した。
アストンマーチンは現在、WEC世界耐久選手権などにバンテージGTEで参戦している。今回発表された車両は、現行車両のシャシーをベースとしているものの、新規定に沿って新たなボディワークが採用されている。
アストンマーチン・レーシング(AMR)のボス、ジョン・ガウは「大きな違いがある。スプリッターやフェンダーが新しくなっているし、バンパーやドアも異なる。また、下面にも違いがあるんだ」と説明する。
加えて、新規定に沿ってリヤディフューザーが拡大(※リヤから100mm後方まで突き出すことが可能)されているほか、リヤウイングも同様に後退。安全面での変更も施されており、ドライバーを救出するためのルーフハッチも追加されている。
また、シャシーとしては現在のバンテージGTEと同様となるため、現行車両を来季に向けてアップグレードすることが可能となっている。この新バンテージGTEは、先週木曜日と金曜日にフランスのラドゥー(※ミシュランのテストコース)でFIAのBoPテストを受けている。
新たなGTE規定では、車両ごとに重量やエンジン、そして空力に関してパフォーマンスウインドウが設けられている代わりに、マシンのデザインと設計の自由度が上がっている。これにより、様々なマニュファクチャラーの異なるコンセプトのマシンのバランスがとりやすくなるとともに、パフォーマンスが向上することが見込まれている。