アストンマーチン・レーシング(AMR)は5日、2013年のWEC世界耐久選手権/ル・マン24時間の参戦体制を発表。すでにWECからエントリーリストで出ているとおり、4台のアストンマーチン・バンテージGTEでWECに挑む。
昨年からLM-GTEプロクラスにワークスとして挑んでいるAMRは、アストンマーチン社設立から100周年となる2013年に向けて、大幅に体制を拡大。AMRとして過去最大となる4台でWECに挑むことになった。LM-GTEプロクラスに参戦する2013年仕様のバンテージGTEは、新たにドライバビリティを向上させることを主眼に開発されたという。
それぞれLM-GTEプロクラスに2台、GTEアマクラスに2台を投入するAMRは、ドライバーラインナップとして、97号車に昨年から継続となるダレン・ターナー、ステファン・ミュッケのコンビを起用。また、新たに走らせる99号車には、FIA-GT1世界選手権で実績を積んだフレデリック・マコウィッキに加え、昨年までF1で戦っていたブルーノ・セナが加わった。
LM-GTEプロクラスの2台の第3ドライバーとしては、97号車に第2戦スパ、第3戦ル・マン24時間でピーター・ダンブレックが、99号車にロバート・ベルが加わる。また、ターナー、ミュッケ、セナの3人はALMSアメリカン・ル・マン・シリーズ開幕戦セブリング12時間にも参戦する予定で、このレースが2013年スペックのデビュー戦となる。
また、LM-GTEアマクラスの95号車には3人のデンマーク人ドライバーが加わる予定で、アラン・シモンセン、クリストファー・ニギャルド、クリスチャン・ポウルセンというWTCC等で実績があるドライバーがドライブする。96号車はロアール・ゴシェ、スチュワート・ホールというコンビに加え、開幕戦シルバーストンでジェイミー-キャンベル・ウォルターが乗り込む。
今季のWECのGTEプロクラスにはポルシェがワークスとして参戦、AFコルセのフェラーリとアストンマーチンによる三つ巴の戦いが展開されることになるが、「今年、アストンマーチン・レーシングは再びル・マン24時間の表彰台の頂点に登りたいという希望をもっている。モータースポーツ、特にル・マン24時間で素晴らしい伝説を築いてきたアストンマーチンにとって、勝利を獲得するのは100年を祝う最高の方法なんだ」とプロドライブ代表であり、アストンマーチンCEOを務めるデイビッド・リチャーズはチームへの期待を語った。