2013年までDTMドイツツーリングカー選手権にアウディRS5 DTMを駆り参戦していたフィリペ・アルバカーキが、今季はWEC世界耐久選手権に参戦することになった。
28歳のポルトガル人ドライバーであるアルバカーキは、3年間DTMにアウディから参戦していたが、今季は新たにスポーツカーレースに転向。WEC世界耐久選手権の第2戦スパ、第3戦ル・マン24時間に参戦するとともに、GTレースにも参戦。すでにユナイテッド・スポーツカー開幕戦デイトナ24時間に、フライング・リザードから参戦することが決まっている。
「今からアウディR18 e-トロン・クワトロをドライブしてル・マンを戦うことが待ちきれないよ。世界最高のレースをベストのクルマで戦うことができるんだからね。ハイブリッド、クワトロ、トラクションコントロールといった自分にとって新しい技術を今から覚えなければならない」とアルバカーキ。
一方、DTMにはアルバカーキに代わって、21歳のスイス人ドライバー、ニコ・ミューラーが乗り込むことになった。ミューラーは昨年フォーミュラ・ルノー3.5シリーズに参戦し、2勝を含むランキング5位を獲得していた。
「ニコは速さの面でも、個性においてもアウディにとてもフィットしている。DTMのラインナップにおいてもとても価値のある存在だ。彼はルーキーシーズンにおいてサプライズをみせてくれるだろう」とアウディスポーツのDTMを率いるディーター・ガスは語っている。