ウイリアムズは、バレンシア合同テストに投入する暫定カラーの新車「FW33」を公開した。1日からスペイン・バレンシアでスタートしたテストでは、ルーベンス・バリチェロがステアリングを握りコースインを果たしている。
2009年の冬に空力デザインがスタートし、2010年春にメカニカル面の開発を着手したというFW33は、これまでのウイリアムズ車両で最小だというギヤボックスに流行のプルロッドリヤサスペンションを搭載。また、ダブルディフューザーとFダクトの禁止に対応し、新たな空力哲学からフロア形状をモディファイしているという。
また、FW33はKERSシステムを搭載し、可変ウイングやピレリタイヤへの対応を施されているという。デザイナーのサム・マイケルは、FW33について「テストが始まるまでまったく予想はつかないが、我々はニューマシンについて非常に楽観的だ。FW33は良いマシンになると思っている」と語る。
「今年のマシンは外見から非常にスムーズだ。我々はFW33を製作するにあたって、メカニカル部門、そして空力部門とのコミュニケーションの方法を見つめ直し、改善してきた。その成果により、作業を最適化できたんだ」と語る。
また、チーム代表のフランク・ウイリアムズはFW33について「我々の目標は、グリッドの前方に戻ることにある。もちろんそれが非常に難しいことは分かっているが、今年のマシンが2010年よりもその目標に近づけてくれることを願っている」と期待を語った。
今回のバレンシアテストではバリチェロが初日のステアリングを握り、2日目午後からルーキーのパストール・マルドナドがステアリングを握るという。